帰ってきた「しっぽのさきっちょ」

しっぽのさきっちょ: 2016-01-23 付 (2016-06-04 更新)

週末スペシャル: Planet Nine

no extension
  1. Planet Nine
  2. 次期X線国際天文衛星 ASTRO-H は 2月12日に打ち上げ予定
  3. 2^74207281-1 is Prime!
  4. いまのところ「秀丸」への依存度は1割程度
  5. Bitcoin は失敗したか
  6. TeX Wiki が移転しとるがな
  7. 「『いま読むべき本』3冊」

Planet Nine

冥王星が9番目の惑星だった頃からこの手の話は尽きないが,どうも今回はマジらしい。

実際に発見されたわけではなく,いわゆる「海王星以遠天体(Trans-Neptunian Object; TNO または Edgeworth-Kuiper Belt Object; EKBO)」の軌道の偏りからの推測らしい。 よくある与太話ではなく,割と確からしい話のようだ。

こういう話を聞くといつも思うが,子供のころ聞かされていた「太陽系」のイメージが実は太陽のほんの近傍のものに過ぎないことに気付かされる。 「水金地火木…」などと受験用の念仏を唱えている場合ではないのですよ。

次期X線国際天文衛星 ASTRO-H は 2月12日に打ち上げ予定

ASTRO-H て広島大学の CORE-U(極限宇宙研究拠点)も参画してるのか。 母校のことなのに全然知らなかったよ。

2^74207281-1 is Prime!

GIMPS (Great Internet Mersenne Prime Search) プロジェクトによる分散コンピューティングを使った素数探索で新たなメルセンヌ素数 $2^{74,207,281}-1$ が見つかったようだ。

「メルセンヌ素数」というのは $M_p = 2^p-1$ で表されるメルセンヌ数 $M_p$ のうち素数であるものを指す。 $M_p$ が素数なら $p$ も素数であるという面白い性質がある(逆は成り立たない)。 また $M_p = 2^p-1$ が素数なら $2^{p-1}(2^p-1)$ は完全数1 になる。

メルセンヌ数に対しては効率的な素数判定法が知られており分散コンピューティング向きの題材である。

参考

いまのところ「秀丸」への依存度は1割程度

あー,わかるわかる。 私もかなりの「秀丸依存症」なので(笑)

その「秀丸依存症」から脱却すべく ATOM に乗り換え中だが,今のところ9割くらいは ATOM で賄えている。 とはいえ,私はコード書きで文章書きではない。 文章を大量に書く人に ATOM がいいかどうかはなんとも言えない。

ATOM の欠点は大きく2つ。

  1. 起動が遅く,全体的にもっさりしている
  2. 大きなテキストを読み込めない(または読み込みに非常に時間がかかる)

たかだか20万行程度のテキスト(ぶっちゃけ CSV なんだけど)を読み込むのにフリーズしないで欲しい。 起動が遅いのは仕方がないと諦めた。 秀丸みたいに常駐モードがあればいいんだけどねぇ。 まぁ ATOM を立ち上げっぱなしにしておけばいいか。

この辺は多分 Electron の限界なんだろう。 そういや秀丸も登場したての頃は動作がもっさりしていて Vz と併用してたっけ(Vz は DOS 窓から使ってた)。 気長に性能向上を待つとしよう。

テキストエディタは製品云々より手に馴染むかどうかが絶対的に重要で,そのため必然的に hackable にならざるを得ない。 故に宗教論争も起こりやすい。 それに人は慣れ親しんだ手順や workflow からは簡単に抜け出せないものである。 私は emacs なんか触りたくもないし, vi/vim は若い頃のトラウマがフラッシュバックするので可能なかぎり使いたくない。

そういえば,結城浩さんは Vim を使われているような…

Bitcoin は失敗したか

Bitcoin ってどうしてもかつての「地域通貨」を連想しちゃうんだよなぁ。 かつての「地域通貨」で上手くいったところはないはず。

通貨は血液のように国や企業や人々の間で循環していくことが重要。 特に総量が決まっている2 補完通貨は誰かがガメて抱え込んでしまえばそこでお終いなのだ。

そういえば「世界の富豪62人が保有する資産は、「36億人分の富」に相当する」のだそうだ。

オックスファムによれば、世界の人口のうち「最も豊かな1パーセント」がもつ富と、「最も貧しい50パーセント」がもつ富が同じになるという見通しは、予想より1年早く、現実になったという
via 世界人口の約半数は「より貧しく」なっていく « WIRED.jp

まぁ今の世界のシステムがそうなるよう構築されているのだから,ある意味当然の帰結と言えるけど。 「アベノミクス」だって結局はそのシステムに乗っかったものなんだから地方在住の貧乏人にカネが回ってくる道理がないのだ。

でも Bitcoin のような通貨システムはこの動きを加速させてしまうんじゃないだろうか。 どうなんだろう。 そろそろ本当に総括が必要なのだろうか。

参考

TeX Wiki が移転しとるがな

1月20日から https://texwiki.texjp.org/ に移転したらしい。

つらつら眺めてたら

というページがあった。

そういや Pandoc も気になってるんだよな。

Pandoc は一度導入しかけて挫折したんだけど,最近のバージョンはとっつきやすくなってるみたい。 けど試す隙がない。

「『いま読むべき本』3冊」

うーむ,「『いま読むべき本』3冊」かぁ。 私が人様に本を勧めるなどおこがましい話ではあるが,敢えて3冊選べというなら,今のところこれかな。

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CODE VERSION 2.0
ローレンス・レッシグ Lawrence Lessig
翔泳社 2007-12-20
評価

コモンズ REMIX ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方 Free Culture アーキテクチャの生態系: 情報環境はいかに設計されてきたか (ちくま文庫) アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか

前著『CODE』改訂版。

reviewed by Spiegel on 2015-09-15 (powered by G-Tools)

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信頼と裏切りの社会
ブルース・シュナイアー 山形 浩生
エヌティティ出版 2013-12-24
評価

殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?―― ヒトの進化からみた経済学 限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭 第五の権力---Googleには見えている未来 リスク 不確実性の中での意思決定 (サイエンス・パレット) ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ (中公新書)

社会における「信頼」とは。

reviewed by Spiegel on 2016-01-23 (powered by G-Tools)

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排除型社会―後期近代における犯罪・雇用・差異
ジョック ヤング Jock Young
洛北出版 2007-03
評価

後期近代の眩暈―排除から過剰包摂へ 断片的なものの社会学 スティグマの社会学―烙印を押されたアイデンティティ 新しい貧困 労働消費主義ニュープア 弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂 (講談社現代新書)

感想はこちら

reviewed by Spiegel on 2015-09-15 (powered by G-Tools)

もっとも,ちゃんと最後まで読んだのは『排除型社会』だけであとは途中まで読んで積ん読状態。 まぁ『CODE』は Version 1 は既読なのでそのうちゆっくり。 面白い本ほど読むのに時間が掛かるし考える時間も増える。

というわけで,今年は「本を買わない」ことにした3。 厳密には「2016年に新規に買うのは5冊まで」。 その代わり積ん読状態になってる本を消化することに注力する。


  1. 「完全数(perfect number)」とは「その数自身を除く約数の和がその数自身と等しい自然数」を指す。たとえば $6$ の素因数は $2\times3$ なので $6$ 自身を除く約数の和は $1+2+3=6$ となり完全数と言える。ちなみに $3$ は $2^2-1$ でメルセンヌ素数で $2^1(2^2-1)=6$ である。 [return]
  2. たとえば Bitcoin の総量は約2,100万BTCで,どのように振り出されるかは数学的に決まっており恣意的な制御はできないようになっている。 [return]
  3. マンガやラノベは別ね。あれは娯楽だから。 [return]