最初に「◯◯円安くなります」と言うセールスには気をつけたほうがいい

no extension

「光コラボ」というサービスがあるらしい。

まぁ要するに NTT がやってたことを「光コラボレーション事業者」が肩代わりするサービスのようだ。 「光コラボ」に「転用」すると「フレッツ光」は解約になり「光コラボレーション事業者」に自動的に移行となる。 通常は ISP (Internet Service Provider) が事業者としてこれを引き受け,ユーザはトータルのコストがいくらか安くなるってことらしい。

自宅に帰ったら見計らったように電話がかかってきて,この「光コラボ」の案内を始めた。 が,イマイチ要領を得ない。

まず相手が(自分の名前は言うが)会社名を名乗らない(そういや小声で何か言ってたような)。 あと何故か「光コラボ」自体の説明をしない。 相手は「光コラボ」のメリットは並べ立てるが,サービスの仕組みについては説明が殆どない(上述した説明は私があとでネットで調べて分かったことだ)。

気になったのは「メールアドレスは変更されない」を妙に強調する点。 私は @nifty に20年以上お世話になっていてそれなりにサービスを利用しているので ISP を変更させられるのは困るのだ。 そこで「それは現在のプロバイダは解約になるんじゃないのですか?」と訊くが「メールアドレスは変わらない」と言うだけ。 そこで質問を変えて「じゃあ @nifty のサービスはこれまで通り受けられるんですね?」と訊くと「もちろんです」と答えた。

どうにも要領を得ないのだが,もう一度確認の電話が入るというのでその場は電話を切った。

その後,もう一度電話がかかってきて再び説明をしてもらった。 そこでようやく分かったのは

  • 相手はビッグローブだった(たしかにビッグローブは「光コラボレーション事業者」のひとつである)
  • 現在利用している @nifty はやはり解約しなければならなかった。ただしメールアドレスは @nifty のものがそのまま使えるらしい。どうしてそんなことができるのか知らないが

ということ。 二度目の電話の人は(やはり最初は社名を名乗らなかったが)だいぶまともに話ができる人で助かった。 でも ISP を替えられるのは困るので今回はお断りした1

じつは私,若い頃に百科事典の訪問販売をしてたことがある(今の業界に入る前。半年でギブアップしたけど)。 なので,この手のセールスに嫌悪感はないし良い話なら乗る2。 でも最初にきちんと社名を名乗らないとか商品の説明をろくにせずにメリットだけまくし立てるとか,そういう態度が相手の信頼を損ねるということに気が付かないのだろうか。

セールスマンは如何に早く目の前のお客さんと信頼関係を築けるかが勝負である。 今回のようなのはダメなセールスマンの典型と言えよう。 もしこれを会社ぐるみでやっているなら悪質だけど。

ちうわけで,名乗りもしないでいきなり「◯◯円安くなります」と言うセールストークには気をつけましょう,というお話でした。


  1. ちなみに @nifty は自前で「@nifty光」接続サービスを持っているので,他の事業者に乗り換える必要はない。まぁこれも後で分かったことだけど(笑) ↩︎

  2. 実際,自宅の回線をフレッツ光に変えたのも自宅に来た NTT 系列のセールスマンにきちんと説明してもらって大家さんの説得までしてくれたからだ。それがなかったらたぶん今でも ADSL を使ってるだろうな(笑) ↩︎