帰ってきた「しっぽのさきっちょ」

しっぽのさきっちょ: 2017-02-26 付 (2017-02-28 更新)

新しい太陽系外惑星に関するブックマーク

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ブックマーク

あちこちで報道されているようなので,ブックマークという形で残しておく。

補足

実際「ハビタブルゾーンにある地球型系外惑星」というのはもうそれほど珍しくはない。 いや,それだけ観測技術が向上していることを誇るべきか。 今回の特徴は国立天文台の以下のコメントが象徴的だろう。

赤色矮星は太陽のような恒星よりも数が多く、さらに一つの恒星にこれだけ地球型惑星が発見されたことは、宇宙全体で相当数の地球型惑星が存在するということを示唆している。
via 太陽系外惑星系TRAPPIST-1の7つの地球型惑星の発見についてのコメント

一応解説しておくと,「ハビタブルゾーン(habitable zone)」ってのは1980年代に考えられた概念で,地球上の生命を基準に,生命活動が可能な領域を主星からの距離で表したものである。 たとえば太陽系なら金星軌道のちょっと外側から火星と木星の間にある小惑星帯くらいまでの範囲がハビタブルゾーンと言われている。 もちろん惑星がハビタブルゾーンにあるからといってその惑星に生命が存在するとは限らない(今のところ火星に生命または生命の痕跡は見つかっていない)。 また(「生命」をどう定義するかにもよるんだけど)地球型でない生命ならハビタブルゾーン以外に存在する可能性もある。

ぶっちゃけ,ハビタブルゾーンというのは(太陽系外を含む)地球外の惑星に人類が移住する際の一応の目安として考えられたもので,これを拡大解釈して「地球外生命」存在の目安とするには根拠が薄い(実際そう主張する論文もいくつかある)。

ただ,地球外生命探査(Search for Extra-Terrestrial Intelligence; SETI)の観点からは,全く手がかりなしでやみくもに「地球外生命」を探しても埒が明かないので「まずはハビタブルゾーンにある惑星から調べましょ」という考え方も多く,実際そのように活動しているところもあるようだ。

というわけで,ハビタブルゾーンに地球型惑星があるからといって即「地球外生命がいるかも」という話にはならないのだが,地球外の生命(できれば文明)を見つけることはある意味人類の悲願でもあるので,今後の観測に期待したいところである。 その意味で太陽系から40光年という近傍(!)でこのような系外惑星が見つかるというのは割と凄いことなのである。

余談だが, SETI において「太陽系の近傍」は大体100光年くらいと言われている。 どういうことかというと,人類が電波を通信手段として利用しだしたのがここ100年くらいなのだ。 もし「太陽系の近傍」に星系外の情報を受信できる文明が存在するなら「地球」はさぞかしアレな文明に見えてるかもしれない(笑)

そうそう。 SETI@home は現在も絶賛活動中です。

参考図書

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ファースト・コンタクト―地球外知性体と出会う日 (文春新書)
金子 隆一
文藝春秋 1998-10
評価

地球外文明探査の歴史を俯瞰する良書。

reviewed by Spiegel on 2016-01-30 (powered by G-Tools)