「本屋に行って本を買って読みましょう」だと?

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(この記事は Facebool TL に書き散らした戯れ言を手直しした上で再掲載したものです)

電子書籍には「期待」がない

いやいやいや。 まだそんな話してるの?

Eブック(「電子書籍」は官製用語なので使わない)先進国の米国でさえEブックのシェアは3割ちょっとで安定。 日本では3割に届かないと言われている。 欧州ではブームが過ぎて紙の本への揺り戻しが起きているようだが,まぁ米国をちょっと下回る感じで安定するだろう。 つまりEブック単体では成り立たないのである。

米国市場では「紙かデジタルか」ではなく「紙もデジタルも」であり,その作品が売れるならあらゆるチャネルを利用する。 翻って君ら日本の作家や出版社はそこまでの努力をしてるのかい? ってことなのだよ。

Eブックに期待がないのではなく君らがそれを測定しない(またはできない)だけだろう。 それはEブックの問題ではない。 君らのマーケティングがお粗末なだけだ。 出版社の使命は「紙の本を売る」ことでも「Eブックを売る」ことでもない。 作品をそれを求めるユーザに向かって如何にして届けるかだ。 その戦略の中で紙の本やEブックやその他の手段をどう組み合わせるかが重要。 届ける気がないものが売れるはずないじゃないか。

ものが売れないのを商品のせいにする輩は商売人なんか辞めちまえ!

池上&佐藤が超人すぎる『僕らが毎日やっている最強の読み方』

ネットは無料ではあるが、質の良い情報を手に入れるには不向き。みなさん、本屋に行って本を買って読みましょう。ネットがこれだけ普及して誰しもがアクセスできるからこそ、本のアドバンテージがますます高まっている。
via 池上&佐藤が超人すぎる『僕らが毎日やっている最強の読み方』

笑かす。 それを言うなら「本」だって同じ。 本はもはや「教養の象徴」ではない。 そうしたのは作家であり出版社であり,なにより読者である。 街の本屋に並ぶ本を見て今だに本が「教養の象徴」だと思えるのなら,その目から鱗を落とした方がいい。

スタージョンの法則で考えればネットのコンテンツの90%はクソ(crap)である。 それは「Web 2.0」なるバズワードが登場したときから分かっていることだ。 だからといって本がネットより優れているということは絶対にない。

ネットの情報であれ本の知識であれ,何を選び何を選ばないかが決定的に重要。 本当に大事なことは本の先,ネットの先にある。

書店で見つけられない本を読者は予約・注文するか

しないよ,本屋で注文なんか。 ネットで買えるし。 目当ての本が決まってるなら Amazon で発注すれば広島でも翌日か翌々日には届く(受け取りも近所のコンビニでできる)のに何でわざわざ手間をかけて本屋で本を探して更に注文をかけるのかって感じ。

学生の頃は大学生協の本屋にも置いてないような専門書とかは注文してたけど,漫画は本屋になければ諦めてた。 もっとも昔は本屋ごとに特色があって広島市内中の本屋を巡れば大抵見つかったのだが,今の本屋は「コンビニ」だからな。 売れ筋しかない。

この前待ち合わせ時間までの暇つぶしで久しぶりに本屋に入ったけど,漫画・ラノベ棚が大幅に縮小してたのが印象的だった。 そういうことなのだろう。

本屋に並ばないから売れないってのはいいわけ。 結局,売る気がないから売れないんだよ,本屋も出版社も作家もね。

まっ私の場合は漫画とラノベは(よほど好きな作家さんでない限り)紙の本なんか買わないけどねー

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参考図書

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アメリカの電子書籍“ブーム”は今 (カドカワ・ミニッツブック)
大原 ケイ
ブックウォーカー 2014-05-15
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ルポ 電子書籍大国アメリカ (アスキー新書)
大原 ケイ
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス 2010-09-09
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100分でわかる企業法務 取締役のための会社法ノート (角川oneテーマ21) アカマイ 知られざるインターネットの巨人 (角川EPUB選書) 文学とは何か (角川ソフィア文庫) 国防の常識 (角川oneテーマ21) 領土の常識 (角川oneテーマ21)

電子書籍に関する本を読むなら最初にこの本を読むことをお勧めする。

reviewed by Spiegel on 2014/10/18 (powered by G-Tools)

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犬とハサミは使いよう 1
更伊 俊介 鍋島 テツヒロ
KADOKAWA / エンターブレイン 2011-02-28
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犬とハサミは使いよう2 犬とハサミは使いよう3 犬とハサミは使いよう4 犬とハサミは使いよう5 犬とハサミは使いよう6

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