GolangCI でコード・レビューを自動化する
この記事で紹介した GolangCI のレビュー・サービスは 2020-04-15 で終了するらしい。
まぁ Go 言語自体がもっと普及しないと営利サービスとしては難しいのかもね。 残念ではあるが lint ツール自体は公開を続けるそうな。 うんうん,よかったよかった。
以前「golangci-lint に叱られる」で
GolangCI も気になるが,それはまたいつか
と書いたが,今回はその話。
GolangCI は GitHub と連携して機能するコード・レビュー・サービスで, GitHub 上のリポジトリにある Go 言語コードに lint をかけて結果を報告してくれる。 Pull request とも連携してレビュー結果を上げてくれるので,レビューにかかる労力をかなり引き下げることができる1。
サインアップは GitHub アカウントで行うことができる。 サインアップに成功したらリポジトリ一覧画面に行けるようになる2。

連携したいリポジトリに [Connect]
するとレビューを開始するのだが,レビュー結果が表示されるまで結構時間がかかるみたい。
実は随分前に GolangCI に登録していくつかのパッケージと連携させていたのだが,なかなか処理が終わらないので,そのまま綺麗サッパリ忘れ去っていたのだった(笑)
レビューが終わったリポジトリの [Report]
を開くとこんな感じの画面になる。
これは問題がなかったリポジトリの場合:

こっちは問題が発見されたリポジトリ:

このレポート結果を基にコードを修正する。 当然ながら master ブランチ上で作業をしないこと。
修正を commit & push し,修正を行ったブランチから pull request をかける。 GitHub 側は pull request したコードに対して連携しているサービスを呼び出して事前チェックを行う。 チェックにパスすればこんな感じになる。

問題があれば “Details” で問題箇所が示されるので,修正を行って再度 commit & push する。
GolangCI にはコマンドライン・ツールも用意されていて IDE やテキストエディタなどとも連携可能なのだが3,どうしても見落としがあるみたいで,リポジトリ全体をチェックしてくれるレビュー・サービスの存在はありがたい。
さて,他のパッケージも修正するか。
ブックマーク
参考図書
- プログラミング言語Go (ADDISON-WESLEY PROFESSIONAL COMPUTING SERIES)
- Alan A.A. Donovan (著), Brian W. Kernighan (著), 柴田 芳樹 (翻訳)
- 丸善出版 2016-06-20
- 単行本(ソフトカバー)
- 4621300253 (ASIN), 9784621300251 (EAN), 4621300253 (ISBN)
- 評価
著者のひとりは(あの「バイブル」とも呼ばれる)通称 “K&R” の K のほうである。この本は Go 言語の教科書と言ってもいいだろう。と思ったら絶版状態らしい(2025-01 現在)。復刊を望む!
- 組込み開発者におくるMISRA‐C:2004―C言語利用の高信頼化ガイド
- MISRA‐C研究会 (編集)
- 日本規格協会 2006-10-01
- 単行本
- 4542503461 (ASIN), 9784542503465 (EAN), 4542503461 (ISBN)
- 評価
私が持っているのはこれよりひとつ古い版だが,まぁいいか。むかし,車載用の組み込みエンジニアをやっていた頃は必読書として読まされました。今はもっと包括的な内容のものがあるはず。