gpgpdump v0.12.2 をリリースした
OpenPGP パケットの内容を可視化する gpgpdump の v0.12.2 をリリースした。
gpgpdump でも利用している golang.org/x/crypto/openpgp
パッケージが凍結されてしまったようだ。
まぁ,色々と御託が並べられているが,要は「OpenPGP は触りたくない」と言うことだろう。 触りたくない使いもしないパッケージを(事実上)捨てるのは間違ってない。
幸いなことに golang.org/x/crypto
互換で活況そうな ProtonMail/go-crypto
パッケージがそのまま使えるようなので(テストも問題なく通った),今回はこれに置き換えることで応急措置とした。
機能上の修正・変更はない。
といっても gpgpdump で golang.org/x/crypto/openpgp
パッケージを使ってたのはパケットの切り出しに便利だったからというだけで,暗号周りの機能は一切使ってない。
最悪は自分で組んで置き換えるかなぁ…
まぁ,個人のプライバシーに敵対的な企業がホストする言語がいくら OpenPGP を DIS っても微塵も刺さらないところがにんともかんとも(笑) 「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」などと言うつもりはないので,利用できる部分は利用して賢くやりくりしましょう。
それでにしても先週の mimemagic の騒ぎといい,特定のフレームワークやライブラリに依存しすぎるのは考えものだねぇ。 というわけで最近『Clean Architecture』を読んでいる。
ブックマーク
参考図書
- Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計 (アスキードワンゴ)
- Robert C.Martin (著), 角 征典 (著), 高木 正弘 (著)
- ドワンゴ 2018-08-01 (Release 2018-08-01)
- Kindle版
- B07FSBHS2V (ASIN)
- 評価
実務に即効性のある技術解説書というわけではないが,ものの「考え方」を示す本としてはよく出来ている。ソフトウェア技術史の読み物としても面白い。
- 暗号化 プライバシーを救った反乱者たち
- スティーブン・レビー (著), 斉藤 隆央 (翻訳)
- 紀伊國屋書店 2002-02-16
- 単行本
- 4314009071 (ASIN), 9784314009072 (EAN), 4314009071 (ISBN)
- 評価
20世紀末,暗号技術の世界で何があったのか。知りたかったらこちらを読むべし!
- 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス
- 結城 浩 (著)
- SBクリエイティブ 2015-08-25 (Release 2015-09-17)
- Kindle版
- B015643CPE (ASIN)
- 評価
SHA-3 や Bitcoin/Blockchain など新しい知見や技術要素を大幅追加。暗号技術を使うだけならこれ1冊でとりあえず無問題。