ゆく年くる年
2016年の主な暦象
2016年の『天文年鑑』より。
日食・月食
3月9日に皆既日食。 東南アジア・オーストラリアを中心とした地域で見れる。 日本では部分日食となる。
9月1日に金環日食。 これはアフリカ大陸あたり。 日本ではかすりもしない。
ほかに3月23日と8月18日および9月17日に半影月食があるが,まぁ見た目じゃわからないだろうねぇ(笑)
水星の日面経過
日本時間の5月9日から10日にかけて水星の日面経過がある。 水星の日面経過は2006年以来9年ぶり。 ただし日本付近はピンポイントで見られない。
ちなみに「経過」というのは,地球から見て大きな天体の前に小さな天体が通過する現象を指す天文学用語である1。
大きな天体に小さな天体が隠される「
火星が中接近
2016年は火星が地球に中接近する。 方角はさそり座とてんびん座の間をうろちょろしている。 見頃は5月31日の再接近(マイナス2等星くらいの明るさになる)の前後2,3ヶ月だろうか。 とくに8月25日は土星・火星・さそり座のアンタレスが並んで見えるため肉眼でも楽しめる。
ちなみに火星は2年2ヶ月ごとに地球に接近する。 次回2018年の接近は大接近となる。
主な流星群
今年は8月中旬のペルセウス座流星群が好条件である。 月齢が若く夜半前に月が沈んでしまうため,夜半過ぎから見頃になるペルセウス座流星群には都合がいいのである。 たぶん国立天文台がまた何かキャンペーンをやるだろうし,子どもがいる人は夏休みの自由研究の題材にしてはいかがだろうか。
逆に12月中旬のふたご座流星群の時は満月と重なるという最悪条件。 でも月と流れ星をいっしょに撮りたい天体写真マニアには好機か?
年末年始のセキュリティ
個人や家庭で注意する点としては,一般公開で休暇中の計画や行動を具体的に晒さないようにすることと, OS やアプリケーションのセキュリティ・アップデートをきちんと済ませること,といったところのようだ。
まぁ Activity の公開については,一般の人はそれほど神経質になる必要もないと思うが2,プライバシーに配慮する必要のある人(有名人とか)は気をつけないといけないだろうねぇ。
年末年始の引きこもり予定
今年はゲームで引きこもろうとタイトルを物色していたのだが,君に決めた!
(以降 MFF と略称する)
いやぁ,「風来のシレン」で怒りまくってた頃に比べると隔世の感があるね。 丹下桜さん,いいわぁ。
基本的にガチャ3 の出目で難易度が激変するゲームは嫌いなのだが(これが射幸心を煽る元だし), MFF はその辺のバランスがよく,いい感じに RPG のシナリオに没頭できるようになっている。
特に年末年始のキャンペーンである「スターターパック大召喚」が秀逸。 これがあったから「遅れてきたルーキー」である私でもやる気になった4。 お金突っ込まなくてもそれなりに楽しく遊べるというのは重要。
蒐集家や重症のゲームオタクがいくらお金を突っ込んでも知ったことではないが,子どもや私のようなライト・ユーザでも楽しめないなら,その時点でクソゲーである。 個人的には「メビウスギフトボックス」くらいなら継続的にお金を払ってもいいと思っている。
若いころのようにゲーム雑誌を買って流行を追いかける気力もないし5,なにより可処分時間をゲームに当てるのが「もったいない」と思うようになってしまった。 ゲームをする暇もないほど生き急いでるつもりもないのだが,歳をとった証拠なのだろう。
まぁ何事もほどほどに。
それでは
みなさま,良い年を迎えられますよう。
参考
- 天文年鑑2016年版
- 天文年鑑編集委員会 (編集)
- 誠文堂新光社 2015-11-16
- 単行本
- 4416115458 (ASIN), 9784416115459 (EAN), 4416115458 (ISBN)
- 評価
天文ファン必携。2016年版。