本を売りたいなら本屋である必然性がない,または「まだ本屋で消耗してるの?」
まぁ面白いとは思うけど,それならもう「本屋」である必然性がないよね。
というのはもっともな話で,それなら本屋にカフェスペースを置くのではなくカフェで店の雰囲気に合う本を売ればいいぢゃん,ってことになる。 実際そういう発想のビジネス・モデルはある。
「生活提案」というのは本当はこういうことなんじゃないの?
たとえばマンガやファッション雑誌などはコンビニで「ついでに」買う人が多いだろうし,私のようにコンピュータ関連の本を家電量販店で買ったりする人もいるだろう。 その人の日常生活の中で自然に本を手にとってくれるよう望むならば,最初から本屋なんか「アウト・オブ・眼中」だよ。
今の本屋はただの「本を定価で売るブックオフ」か「本しか売ってないコンビニ」でしかない。 目的の本が決まってる人は Amazon や他のサービスでポチればいいし,なんとなく本を探している人は,売れ筋の本しか置かないその辺の本屋より,個性的な品揃えの古本屋を巡回するほうが余程幸せな時間を過ごせる。 本屋で消耗するなんて本好きにとっては馬鹿げた行為だ。
はっきり言っちゃうけど,日本の書店システムはバブル崩壊以降(特に地方は)壊れてしまってるし,一度完全に解体したほうがいいんじゃないの? そのほうが出版社にとっても作者にとっても,そして本屋にとっても幸せなことだと思うけどね。
もちろん再構築(restructuring)はいつだって痛みを伴うものだけど。 でも,このままダラダラと成り行きに任せてたら三者共倒れだよ。
- 犬とハサミは使いよう (ファミ通文庫)
- 更伊 俊介 (著), 鍋島 テツヒロ (イラスト)
- KADOKAWA 2011-08-25 (Release 2012-09-07)
- Kindle版
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- 評価
犬になっても本を読む!