同時多発テロ関連のブックマーク

no extension

今回の連続あるいは同時多発テロは池内恵さんの Facebook TL で知った。 テレビは見てない(テレビは「ニチアサ」しか見ないので)。 いや,今回はテレビからの情報をシャットアウトしてみるつもり。 概ね支障はないはず,多分おそらく maybe perhaps…

個人的な関心領域は,これらの事態に対して「わたし」や「あなた」がどう思うかではなく,欧州や米国そして日本がどう反応するか,そして国際社会の構造がどう変化するのか(しないのか)である。

なお,個人的な方針により,日本の新聞にはリンクしないので悪しからず(見てないわけじゃないよ)。

ブックマーク

国境の封鎖、全土への非常事態宣言を発令、軍の動員、パリ市民への外出禁止呼びかけなど、フランス政府は1962年に終わったアルジェリア戦争以来とも言われる全面的な措置を取った。同時に、国際ニュースチャンネルなどを除く現地の一般メディアは通常の深夜放送に戻ったようだ。深刻な事態だからこそ、「騒ぎすぎない」ことも重要だろう。フランスの「内なる敵」との「戦争」は間欠的に長期間に渡って続くだろう。
But on Saturday, French officials revealed what could prove to be a turning point in the debate over migration: One of the attackers was carrying a Syrian passport and, perhaps more ominously, may have entered Europe along the migrant trail.
Three teams of Islamic State attackers acting in unison carried out the terrorist assault in Paris on Friday night, officials said Saturday, including one assailant who may have traveled to Europe on a Syrian passport along with the flow of migrants.
菅官房長官は,在京フランス大使公邸において,式典に先立って記帳を行った上で,ティエリ-・ダナ駐日フランス大使(H.E. Mr. Thierry DANA, Ambassador of French Republic to Japan)に対し,非道,卑劣極まりないテロ行為により多くの犠牲者が発生したことに強い衝撃と憤りを覚えると述べ,犠牲者に対する心からの哀悼の意,並びに,このような困難な状況に際して,日本政府及び日本国民はフランス及びフランス国民と共にあるとの連帯の意を伝えました。更に,いかなるテロ行為も断固として非難し,テロを根絶するためにフランス及び国際社会と連携して取り組んでいく旨述べました。
60%が「イスラーム国」への攻撃を強化せよと考えているが、かろうじて過半数が空爆なら賛成するものの、65%がイラクやシリアに特殊部隊を送ることに反対している。地上軍になると76%と圧倒的に反対が多数。
大統領選挙に向けて、一方で「オバマの不甲斐なさ」を批判する動きは民主・共和両党の候補者から出るだろうが、しかし「では何をするのか」というところで腰砕けになるだろうと予想できる。
アサド政権とその背後にいるロシアは多くの反体制派を「テロリスト」とみなして埒外にしているため、この案の実現には困難が伴う。しかし米国もケリー国務長官はロシア案に乗る姿勢も見せており、サウジアラビアが米国に追随してロシア案に乗るのであれば、支援してきた反体制派の中から「穏健派」勢力を選定して提示しなければならない。来月に実際にリヤードで会合が開かれれば、そこに招かれた、あるいは集まった勢力が、ロシア提案で移行期プロセスに加わる「穏健派」の認定を受ける可能性が高まる。

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トルコがソ連の空爆機を撃墜

背景には、シリア北部のトルクメン人問題がある。トルクメン人はトルコ語と同族の言語を用いており、トルコではほぼ同一民族のように見られている。トルコ側にも一定数が居住している。トルコとシリアの国境画定で、シリア側に取り残されたトルコ系民族という位置づけである。シリアのトルコ国境付近に居住地域が点在しており、クルド人やアラブ人と隣り合っている。
特に、シリアのラタキア県の北部、トルコのハタイ県と接する国境山岳地帯(トルクメン山と呼ばれる)に住むバユル・ブジャク地区のトルクメン人が、アサド政権にとっての戦略的な価値からも攻撃の対象となっているとトルコ側は危惧する。機体はトルクメン人の避難民がテント村を作る、国境線に接したヤマーディー(アラビア語名ヤマーマ)地区に墜落したとされ、まさにトルクメン人問題の真っ只中に起きた撃墜事件である。

その他

ところがこの一週間ほど、空爆対象が拡大し、油田地帯の生産設備および油田からの原油運搬タンクローリーへの空爆も行われるようになった。IS所有以外の原油運搬のタンクローリーの空爆被害はまだ出ていないが、タンクローリーの運転手がISの油田に行きたがらなくなっているので、オイルトレードは停止されるかもしれない。(筆者注:ISの収入源が絶たれるのみならず、域内市民社会への石油供給が不足することになろう)

暗号関連の話題はこちら

余談ですが…

もちろん「パリだけではない」が,みんながみんな中東情勢に耳を傾けているわけではない。 私だって, 9.11 当時よりは知識はあるつもりだが,専門家でもなければリアルに情報を追いかけているウォッチャーでもないし,分からないことの方が多い。 理解の度合いは様々あって当然だし,関心領域も人によって様々だろう。

しかし,なんであれ,意志を「表明」することは重要で,それが「認知」の始まりであり,そこから「問い」を立て「理解」へ向けて般若(prajna)の舟を漕ぎだすことができる。 事態に反応するだけなら AI と同じ。

ちなみに私は,既に “Pray for Japan” のバッヂを付けてる状態なので(東北が復興完了宣言するまでは付けてる予定),これ以上いじるとカオスになってしまう。 ので,パスします。 もちろん他の方々が,フランスやその他の国や地域の方々に向けて何らかの形で「半旗を掲げる」ことについては敬意を表すものです。

関連情報

参考ページ

参考図書

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イスラーム国の衝撃 (文春新書)
池内 恵 (著)
文藝春秋 2015-01-20 (Release 2015-01-28)
Kindle版
B00SINS1HU (ASIN)
評価     

「イスラーム国」だけでなく近代以後(特に 9.11 以後)の中東の歴史について理解を深められる良書

reviewed by Spiegel on 2015-01-31 (powered by PA-APIv5)

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中東戦記 ポスト9.11時代への政治的ガイド (講談社選書メチエ)
ジル・ケペル (著), 池内 恵 (翻訳)
講談社 2011-09-09
単行本(ソフトカバー)
4062585103 (ASIN), 9784062585101 (EAN), 4062585103 (ISBN)

読むべきかなぁ,と思いつつもまだ。

reviewed by Spiegel on 2015-11-15 (powered by PA-APIv5)


  1. 岩瀬昇さんの『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?』はオススメである。 ↩︎