Go 言語 1.8 がリリース
Go 言語コンパイラのバージョン 1.8 がリリースされた。
主な改善点を上げると
- コンパイル時間の短縮
- ガベージコレクションの改善(通常で 100μsec 未満,しばしば 10μsec 未満)
- HTTP/2 Push の追加
- 標準ライブラリの
context
パッケージについてキャンセルとタイムアウトの仕組みを追加- HTTP サーバのシャットダウンの改善など
sort
.Slice
関数の追加。 slice のソートが簡単になった
その他,詳しくは以下のリリースノートを参照のこと。
戯れ言
2015年頃から(仕事以外でだが) Go 言語で遊ぶようになって2年半近くが過ぎた。
仕事においては,業務システムでは相変わらず Java への replace 仕事ばっかりだし(私のようなロートルエンジニアは過去の技術的負債の後始末をするのがお役目),組み込みでは C/C++ がメインなので, Go 言語を使う機会がないのだが,恐ろしいことに私の中で Go 言語が「母国語」になりつつある。 つまり,あるロジックをプログラム・コードに「翻訳」する際に,まず Go 言語のコードが思い浮かぶようになってきた。
この業界に四半世紀以上も足を突っ込んでるが脳内の母国語が変わるという経験は初めてで,まるで転生物のラノベ作品を読むがごとく,年甲斐もなく「わーい! たのしー!」な気分でコードを眺める日々である。
もっとも,有り余る計算資源を持つクラウド環境ならともかくリソースの限られた RTOS (Real-Time Operating System) 環境下では息を吸うようにヒープを使いまくる Go 言語での実装は向いてない気がするので,「これは言語のチョイスを間違えたかなぁ」とも思わないでもない。 まぁでもそれならそれで C/C++ を使えばいいので困ることでもないんだけどね。
でも Go 言語が母国語になると(アセンブラに近い C 言語はともかく) C++ って本当に面倒くさい言語だったんだなぁ,と涙が出ちゃう。 だってエンジニアだもん。
ブックマーク
参考図書
- プログラミング言語Go
- アラン・ドノバン (著), ブライアン・カーニハン (著), 柴田芳樹 (著)
- 丸善出版 2016-06-20 (Release 2021-07-13)
- Kindle版
- B099928SJD (ASIN)
- 評価
Kindle 版出た! 一部内容が古びてしまったが,この本は Go 言語の教科書と言ってもいいだろう。感想はこちら。
- プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠
- B.W. カーニハン (著), D.M. リッチー (著), 石田 晴久 (翻訳)
- 共立出版 1989-06-15
- 単行本
- 4320026926 (ASIN), 9784320026926 (EAN), 4320026926 (ISBN)
- 評価
通称 “K&R”。その筋の人々には「バイブル」と呼ばれる名著(当時は)。