NIST SP800-52 Rev.1 の邦訳が登場
IPA は NIST のセキュリティ関連文書の邦訳を積極的に行っているが,SP800-52 Rev.1 の邦訳が登場したようだ。
- Guidelines for the Selection, Configuration, and Use of Transport Layer Security (TLS) Implementations | NIST
- NIST Special Publication 800-52 Revision 1 トランスポート層セキュリティ (TLS) 実装の選択、設定、および使用のためのガイドライン
古い話になるが,2013年までに RC4 の危殆化や SSL/TLS の攻略コードがいくつか「開発」されたことにより TLS 1.2 への移行が強く推奨されることになった。 それを受けての SP800-52 改訂だったのだが,その後の SSL/TLS やその実装である OpenSSL 等のソフトウェアへの攻撃の激しさはみなさんご存じのとおりである。
そうそう。 IPA と言えば最近になってヤバい注意喚起が上がっている。
また2014年に大騒ぎになった Heartbleed 脆弱性をいまだに放置しているサイトもあるようだ。
攻撃者は既知の攻撃は当然のように試す。 先延ばししていいことは何もない。 いや,マジでお願いしますよ,サイト運用者の方々。
ブックマーク
- CRYPTREC Report 2013 — Baldanders.info
- パスワード変更は計画的に — Baldanders.info
- Prohibiting RC4 — Baldanders.info
参考図書
- 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス
- 結城 浩 (著)
- SBクリエイティブ 2015-08-25 (Release 2015-09-17)
- Kindle版
- B015643CPE (ASIN)
- 評価
SHA-3 や Bitcoin/Blockchain など新しい知見や技術要素を大幅追加。暗号技術を使うだけならこれ1冊でとりあえず無問題。