重力波望遠鏡で中性子星同士の衝突を観測
昨夜は早めに寝落ちしてしまったのだが,その間に TL が随分賑やかになっていた。 そこで WPA2 脆弱性の話と中性子星衝突を重力波望遠鏡で観測した話をまとめておく。
今回は中性子星同士の衝突を LIGO を始めとする重力波望遠鏡で観測した話。 もう,片っ端からリンクを張り付けておくよ。
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NASA Missions Catch First Light from a Gravitational-Wave Event | NASA
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Integral sees blast travelling with gravitational waves / Space Science / Our Activities / ESA
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ESO Telescopes Observe First Light from Gravitational Wave Source | ESO
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中性子星合体からの光は偏りが小さかった 〜宇宙の金… | プレスリリース | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-
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First Detection of Gravitational Waves from Neutron-Star Crash Marks New Era of Astronomy
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2017年10月17日ニュース「日本の観測チームが『重力波』の源を世界で初めて光で捉えた」 | SciencePortal
今回の成果はいくつかあって
- ブラックホールではなく中性子星同士の衝突を重力波望遠鏡で観測できたこと
- 中性子星同士の衝突はブラックホールのそれよりは規模が小さいが光学系での観測には向いている
- 重力波望遠鏡以外の光学望遠鏡と連携して対象の天体を観測できたこと
- その結果,重元素の存在を確認できたこと
- 一連の観測ネットワークに日本の「すばる」を始めとする観測所も参加できたこと
といったところだろうか。
まず重力波望遠鏡で天体衝突のイベントを観測し,光学望遠鏡(電波望遠鏡を含む)がそれを追認して更に様々な知見を得る,という流れができると非常に面白いことになるだろう。
重力波を捉える新しい「眼」ができたということは,それほど凄いことなのである。