Go 言語コンパイラの 1.8.7 および 1.9.4 がリリースされている。
このバージョンでは脆弱性 CVE-2018-6574 の修正が行われている。
また 1.10 のリリース候補版も RC2 がリリースされている。
脆弱性の内容
#cgo
ディレクティブを含む Go 言語コードをビルドする際に任意の処理を実行される可能性がある。
このため #cgo
ディレクティブでコンパイラプラグインに関する -fplugin
等のオプションを無効にしたようだ。
このことによる副作用を軽減するため,新たに2つの環境変数 CGO_CFLAGS_ALLOW
および CGO_CFLAGS_DISALLOW
が用意された。
影響度(CVSS)
CVSSv3 基本評価値 8.3 (CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:H
)
基本評価基準 |
評価値 |
攻撃元区分(AV) |
ネットワーク(N) |
攻撃条件の複雑さ(AC) |
高(H) |
必要な特権レベル(PR) |
不要(N) |
ユーザ関与レベル(UI) |
要(R) |
スコープ(S) |
変更あり(C) |
情報漏えいの可能性(機密性への影響, C) |
高(H) |
情報改ざんの可能性(完全性への影響, I) |
高(H) |
業務停止の可能性(可用性への影響, A) |
高(H) |
CVSS については解説ページを参照のこと。
影響を受ける製品
以下のバージョンが影響を受ける。
- 1.8.6 およびそれ以前
- 1.9.3 およびそれ以前
- 1.10rc1
対策・回避策
以下のバージョンにアップデートすること。
- 1.8.7 およびそれ以降
- 1.9.4 およびそれ以降
- 1.10rc2 およびそれ以降
影響度が高いので早めにアップデートを行うこと。
ブックマーク