Voyager 2 は太陽圏を通過した

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NASA が1977年に打ち上げた探査機 Voyager 2 が太陽圏を抜けて星間空間に到達したようだ。 めでたい!

NASA’s Voyager 2 Enters Interstellar Space - YouTube

現在 Voyager 2 は地球から $120\,\mathrm{au}$ ($1\,\mathrm{au}$ は約1.5億キロメートル1) 離れた場所にいるらしい。 ちなみに光の速度でも16.5時間かかる距離である。

実はよく分かっていなかったのだが「太陽圏(heliosphere)」というのは太陽風の影響を受ける範囲を指すそうだ。 太陽系全体で言うと,太陽圏の更に外側にオールト雲(Oort Cloud)があり,太陽から見て $1,000\,\mathrm{au}$ ~ $100,000\,\mathrm{au}$ に渡って広がっていると推測されている。

Space Images | Voyager 2 and the Scale of the Solar System (Artist Concept)
Space Images | Voyager 2 and the Scale of the Solar System (Artist Concept)

(上の図は横軸の距離が対数目盛になっているのでご注意を)

ともあれ Voyager 2 が太陽風の影響を抜けた星間空間に到達したことは確かで,私たち人類にとって未知の空間が待っているのである。

Voyager 2 がオールト雲に到達するまで300年,オールト雲を抜けるまで3万年ほどかかるらしい。 更に今から4万年後にはアンドロメダ座方向にある Ross 248 (10.3光年先にある赤色矮星) から1.7光年以内に到達すると考えられている。 ただし,地球との通信はとっくの昔に途絶えているはずで観測する術はないかもしれないけど。

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reviewed by Spiegel on 2018.12.12 (powered by Amakuri)


  1. 昔の天文単位(astronomical unit; au)は地球の公転半径(厳密には「1日あたり $0.01720209895\,\mathrm{rad}$ の角速度で太陽の周りを等速円運動する質点の軌道半径」)を表す観測値だったが,現在では定数として $1\,\mathrm{au} = 149,597,870,700\,\mathrm{m}$ と定義されている。詳しくは拙文「暦の改訂と天文単位の再定義」を参照のこと。 [return]