貧者の兵器

no extension

従来から化学兵器や地雷などは「貧者の兵器」と呼ばれているが,これに新たな兵器が実戦配備されたようだ。

有料記事だが,是非ともお金を払って一読されることをおすすめする。

かつて民生品 drone は「空の産業革命」などと呼ばれてきたが,ついに恐れていた事態が現実となった。

個人的に危惧してるのは, drone がいわゆる「貧者の兵器」となり得ることだ。 9.11 前の日本ならともかく,イラク戦争に参戦し,さらに火中の栗を拾うが如き「集団的自衛権」なるものを定めるのであれば,兵器としての drone についてもちゃんと議論すべきである。
via 日本のアトムは空を飛べない

今回の件が厄介なのは

「もしイランに対する攻撃を行えば、イランはきわめて安価な兵器を用いて容易にサウジ・UAE・クウェート等の石油施設を破壊できる」ということが、この攻撃によって示された。ペルシア湾岸地域の勢力バランスが、イランによる安価な実際的な兵器の開発と配備と運用実績の積み上げによって、大きく変わってしまっていた。
via サウジ石油施設への攻撃はGCC諸国の脆弱性を露呈

ことだろう。

更に言えば世界の紛争地帯の武装勢力によるテロが活性化する可能性もある。 ぶっちゃけ「旅客機をハイジャックしなくても空から攻撃できる」のだ。 しかも同時多発的に。 これにサイバー攻撃を合わせれば怖いものなしだ。

さて,賢明にも日本はホルムズ海峡に派兵する気はないようだが,東京オリンピックはせいぜい気ぃつけなはれや(他人事)

ブックマーク

参考図書

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セキュリティはなぜやぶられたのか
ブルース・シュナイアー (著), 井口 耕二 (翻訳)
日経BP 2007-02-15
単行本
4822283100 (ASIN), 9784822283100 (EAN), 4822283100 (ISBN)
評価     

原書のタイトルが “Beyond Fear: Thinking Sensibly About Security in an Uncertain World” なのに対して日本語タイトルがどうしようもなくヘボいが中身は名著。とりあえず読んどきなはれ。ゼロ年代当時 9.11 およびその後の米国のセキュリティ政策と深く関連している内容なので,そのへんを加味して読むとよい。

reviewed by Spiegel on 2019-02-11 (powered by PA-APIv5)

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イノベーション 悪意なき嘘 (双書 時代のカルテ)
名和 小太郎 (著)
岩波書店 2007-01-11
単行本
4000280872 (ASIN), 9784000280877 (EAN), 4000280872 (ISBN)
評価     

「両用技術とはどのようなものか。その核心には「矛と楯の論理」がある」(まえがき「予断・診断・独断 そんなばかな」より)

reviewed by Spiegel on 2018-12-31 (powered by PA-APIv5)