Google 画像検索の CC Licenses 絞り込み機能は壊れている?

no extension

これも Twitter TL から拾ったネタ。

というわけで,実際に試してみる。

まず Google の検索窓で “lock” をキーに画像検索してみる。 このときツール・オプションで「クリエイティブ・コモンズライセンス」を選択する。

結果はこんな感じ。

いやいやいや(笑)

このときの URL はこんな感じ(余計なオプションは省いている)

https://www.google.com/search?q=lock&tbm=isch&tbs=il:cl&hl=ja

言語パラメータの hl=ja を省くと検索結果が変わるのがアレなのだがそれはともかく,どう見ても CC licenses とは関係ないし結果の件数が少なすぎるよね。 ここで件の記事に従って tbs オプションの値を sur:fmc,il:cl に書き直してみる。

おー,出るやないかい! 画像左下の「ライセンス可能」のアイコンをクリックすると

Wikimedia Commons の画像であることが分かる(ちなみにこの錠前の画像は CC0   献呈された画像である)。

なお,この状態で検索ワードを変えるとツール・オプションがなかったことにされる。

使えん! orz

悪意なのか? それとも馬鹿なのか?

気を取り直して… 最初に挙げた記事には「Openverse を使え」とある。 早速試してみよう。

結果はご覧の通り。

レスリングの画像ががが。 確かに「アームロック」の画像だけど(笑)

画像部分をクリックすると

という感じに詳細情報が出る。 クレジット表記の雛形も表示してくれるんだねぇ。 ちなみに日本語の検索ワードもちゃんと通る。

ところで Openverse って何だろうと思ったが,どうも2017年に登場した CC Search の後継もしくは派生サービスのようだ。 https://ccsearch.creativecommons.org/ から Openverse にリダイレクトされるし。 近年は Creative Commons の話題を真面目に追わなくなったせいか,全く気が付かなかった。

ま,まぁ,ともかく, Google 画像検索は捨て! ということで(笑)

Virtual Photography

話は変わるが Flickr に画像をアップロードする際に “Photos” とか “Screenshots” とか “Illustration” とかいった種類を指定することができるのだが,これに新たに “Virtual Photography / Machinima” が加わった。

いわゆる「AI 絵画」の流行を受けてのものだろう。 まぁ,どの種類を指定するかはユーザの胸三寸なんだけどね。

もし AI 絵画を「自由なライセンス」で公開したいのであれば Flickr の利用も検討してください,ということで。

ブックマーク

参考図書

photo
著作権は文化を発展させるのか: 人権と文化コモンズ
山田 奨治 (著)
人文書院 2021-07-29 (Release 2021-07-29)
Kindle版
B099RTG3J7 (ASIN)
評価     

著作権を「ユーザーの人権」という観点から捉え直す。その後 文化→コモンズ→文化コモンズ と進み,本当の意味で「文化の発展に寄与する」とはどういうことか考察していく。

reviewed by Spiegel on 2022-10-23 (powered by PA-APIv5)