The Flickr Foundation 100年の計

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先日の記事で Flickr が ActivityPub に対応するかも,という話を書いたが,実際に Mastodon 連合Twitter で投票を行っている。 投票の内容は同じで,いずれの場所でも ActivityPub に対応することに対してはポジティブな反応が多いが,どのように導入していくかについて傾向が分かれているのが面白い。

この辺の話を TechCrunch が取り上げているのだが

この記事の最後の方で Flickr Foundation についてサラリと言及している。 元ネタの tweet がこれ。

いや,こっちの話のほうが重要ぢゃん。 “preventing something like what may be happening at Twitter if Flickr falls on hard times again” の部分でホロリとしちゃったよ(笑) 備えは大事。

Flickr Foundation って2021年から始動してるんだね。 件のサイトには

We believe the establishment of a non-profit Flickr Foundation will combine with Flickr to properly preserve and care for the Flickr Commons archive, support Commons members to collaborate in a true 21st-century Commons, and plan for the very long-term health and longevity of the entire Flickr collection. We’re also in the early stages of imagining other educational and curatorial initiatives to highlight and share the power of photography for decades to come.

とある。 「The Flickr Foundation 100年の計」って感じ。

デジタルデータは失われやすい。 ある「表現」が公有になるまで(70年!)待ってたら消失して何処にも見当たらない,なんてなこともありうる話だ。

今年に入ってからも TechCrunch Japan 終了の際に,それまでの日本語記事を(翻訳記事以外も含めて)あっさり捨て去ったことなど,まだ記憶に新しいだろう。 これに比べれば,公開が終了した記事を著者に渡して後を委ねた cakes とか良心的なほうである。

あるいは,どこぞの GitHub みたいに北極に千年封印するなんてな手もあるかもしれない。 でも,それって封印が解かれるまで照会も再利用もできないってことだよね。 常に変容するプログラム・コードのある時点を封印することに,どれほどの意味があるか知らんけど。

デジタルな「表現」が,倫理・道徳・法・政治・市場・社会構造を超えて常に「使用」または「利用」できる状態を維持しつつ(100年単位で)保持し続けるというのは,かなり大変であろうことは想像に難くない。

とりあえず Flickr Foundation は2023年までの3年計画で色々と準備をするみたいなので,それらを注視するところから始めますかね。 まずはドキュメントを読み込まないとなぁ。

ブックマーク

参考文献

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もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来
yomoyomo (著)
達人出版会 2017-12-25 (Release 2019-03-02)
デジタル書籍
infoshare2 (tatsu-zine.com)
評価     

WirelessWire News 連載の書籍化。感想はこちら。祝 Kindle 化

reviewed by Spiegel on 2018-12-31

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著作権は文化を発展させるのか: 人権と文化コモンズ
山田 奨治 (著)
人文書院 2021-07-29 (Release 2021-07-29)
Kindle版
B099RTG3J7 (ASIN)
評価     

著作権を「ユーザーの人権」という観点から捉え直す。その後 文化→コモンズ→文化コモンズ と進み,本当の意味で「文化の発展に寄与する」とはどういうことか考察していく。

reviewed by Spiegel on 2022-10-23 (powered by PA-APIv5)