大風のお彼岸でした
大風のお彼岸でした
今朝の松江の最低気温は約10℃。 日中の最高気温は19℃まであがった。 先日の春分の日から比べると10℃近く底上げされてる感じ。 「暑さ寒さも彼岸まで」というが極端やねん!
一方,風がねぇ。 日中の最大風速が金曜日が $15\,\mathrm{m}/\mathrm{s}$,土曜日が $11\,\mathrm{m}/\mathrm{s}$。 今日もたぶん最大風速は $12\,\mathrm{m}/\mathrm{s}$ 以上あると思う。 向かい風だと自転車が進まんし,横風だと路肩や車道の真ん中に流されそうになるので怖いっちうねん。
そういえば「春一番」って定義が決まってるんだね。 現在の定義は
- 立春から春分までの間に
- 初めて吹く南寄りの強い風
らしい。 で「強い風」の定義は日本国内の地域(気象台の管轄?)によって違うそうで,たとえば中国地方では
- 風速は「強い」
- 最高気温は「高くなる」
- 日本海で低気圧が発達
というエラいアバウトなものらしい(笑) それでも今年の松江はこれらの条件に合致する日がなかったようだ。
次の週末はまた寒いみたいだけど,それが過ぎればいよいよ冬服を仕舞ってもいいかなぁ…
開花前の桜
今日は珍しく1日完全オフだったので「ちょっと遠出しようかな」と一瞬思ったのだが,前節で述べたとおりの大風でして。 私の筋力・体力で遠出するのは無理だろうと判断した。
とりあえずは温泉にゆっくり浸かって

さてどこ行こう,と考えて松江城の桜の木を見に行くことにした。
というわけで,これ:

おー。 春分の日に見たときよりふくらんでる。 これはワンチャン,月内の開花もあり得るのではないだろうか。
ホンマ,暖かいよなぁ。 今回は冬用インナーは着ず,サイクルグローブも秋冬用のものを着けて出かけたのだが全く問題なかった。 出かけるときは「朝はまだ肌寒いかも」とパーカを羽織ってたのだが,暑くて早々に脱いでスリングバッグに押し込んだ。
『Go言語で学ぶ並行プログラミング』の感想文記事を移動した
話は大きく変わって。
以前書いた『Go言語で学ぶ並行プログラミング』の感想文記事を「プログラミング言語 Go」セクションに移動した。 その上で第3回の読書会の感想を「プログラミング言語 Go」セクションにアップした。
セクションを移動したのは,今回アップした記事が Go のコードだらけになって「流石に日記セクションに上げるのはなぁ」となったのと,「プログラミング言語 Go」セクションでは今まで並行処理に関する記事を割と避けてたので,読書会に便乗する形でそういった記事も上げてみてもいいのでは? と思ったから。
前は読書会で面白い技術トピックがあったら Zenn のほうに上げてたんだけど,今は Zenn で書く気がしない。 今の Zenn って生成 AI 関連記事だらけだし(笑) それが悪いわけではないが,私には not for me かなぁ… という感じ。 いや読み専ユーザとしてはありがたく利用させてもらってますよ。
生成 AI はプログラマを殺すか?
第3回読書会のあとのオンライン雑談での話。
話題の中心はやっぱり生成 AI。 まぁ,私のようなロートルエンジニアですら GitHub Copilot のお世話になってるくらいだから,若い人はもっと色々ヘヴィに使ってるに決まってるよね。
ここからは私個人の感想になるんだけど,生成 AI ってのはどこまでいっても「機械」なのよ。
機械ってのは(人による)インプットがあって,それを処理する機構(アルゴリズム)があって,その機構を通して得られた結果を(人が)受け取る。 どれだけ「機構」が複雑になろうとも,この大構造は変わることなく,そういう意味で生成 AI はどうしようもなく「機械」と言える。 「自律的」でもないし「自立的」ですらないわけ。
たとえばユーザが「〇〇について教えて」と言って,そこから自分で文献やネットの情報などを機械自ら探して,指示したユーザの期待以上のものを提示できるなら,もしかしたらそのうち「自立機械」になれるかもしれないけど,実際にはあらかじめ人間がかき集めた大量の情報を食わせて,それを元にした「翻案」を答えとして提示しているに過ぎない。 あらかじめ食わせる情報や吐き出される答えのチューニングは人間のお仕事なのである。
もっと言えばユーザが質問する前から(執事のように)察して行動しアドバイスすることが出来るなら,これはもう立派な「自律機械」と言っていいかもしれない。 まぁ,生成 AI では逆立ちしても無理だろう。 もっと AI 研究が進まないと(あるいは最初から無理なのか)。
個人的に AGI (Artificial General Intelligence) の理想はグレッグ・イーガン著作の『万物理論』に出てくる「シジフォス」なんだよな。 だから,今の生成 AI の流行を指して AGI が云々とか自律機械が云々とかいう話を聞くたびに鼻をつまんでしまう。 かつて FinTech 流行のとき Blockchain とか NFT とか言った単語を NG ワードとして SNS のフィルタリング対象にしてたことがあったが,生成 AI 絡みでもそういったことをせざるを得なくなるかもしれない。
とはいえ,あらかじめ蓄えた情報を元に高い精度で「生成」してくれる能力はありがたいよね。 最初に述べた「雑談」でも,簡単な Java 製ツールを作るのに生成 AI に要件を提示したらほぼ完品のプログラムを返してきた,とか言ってた。 ありがたや。 でもこの話にはオチがあって,なんか1万行以上のコードが書かれたファイルひとつが返ってきて「こんなん人間はデバッグできんがな」ってなった。 デバッグも AI にやってもらわんと(笑)
生成 AI はいい感じにコードを書いてくれるけど,それが妥当な内容か否かは人間の判断になる。 今現役のエンジニアは生成 AI が吐き出すコードを見て妥当か否か判断できるし,故に上の話もネタとして享受できるだろうが,新たにエンジニアになる人はその「判断」をどこでどうやって養えばいいのだろう。
たとえば『Go言語で学ぶ並行プログラミング』には章ごとに演習問題があるが,読者はこれらの演習問題を生成 AI で解いてしまうかもしれない。 でも,それはただ結果を引き出してるだけで,その過程にある「学び」を得る機会は失われる。
そういえばSF作家のコリイ・ドクトロウ氏が「「Amazonコーダーの未来」は「Amazon倉庫労働者の現在」を見ればわかる(The future of Amazon coders is the present of Amazon warehouse workers)」で面白いことを書いている(前後の文脈を切り離してるので注意)。
「AIに支援されたプログラマー」という言葉を耳にしたなら、その都度「プログラマーに支援されたAI」と読み替えるべきだろう。
主客が反転しとるがな(笑) でも「AIに支援されたプログラマー」であるためには AI より賢くないとダメだよね。 生成 AI の出力に(自らの知識・経験で以って)批判的になれないプログラマは AI の「執事」になってしまうのだろう。 経営者・資本家が「プログラマーに支援されたAI」をこそ求めるのであれば,本当に職業プログラマはいなくなってしまうのかもしれない。
件の雑談の結果としては「プログラムのバグの原因を AI が調べて教えてくれればいいのに」だった。 並行処理の競合状態からくるバグとか,人間は分からんよね。
おあとがよろしいようで(笑)
ブックマーク
- 『シンギュラリティの神話』を読む
- AI アシスタントはユーザをアシストしない : 生成 AI が登場する前の記事
参考
- Canon コンパクトデジタルカメラ PowerShot ZOOM 写真と動画が撮れる望遠鏡 PSZOOM
- キヤノン (Release 2020-12-10)
- エレクトロニクス
- B08L4WKDZ7 (ASIN), 4549292179675 (EAN)
- 評価
望遠鏡型コンパクトデジカメ。メモリと充電器(要 Power Delivery)は別に用意する必要がある。使い勝手はまぁまぁ。
- GARMIN(ガーミン)Edge Explore 2 Power サイクルコンピューター【日本正規品】
- ガーミン(GARMIN) (Release 2022-09-22)
- スポーツ用品
- B0BD7FGVR6 (ASIN), 0753759310660 (EAN), 753759310660 (UPC)
- 評価
Garmin 製のルート探索・ナビゲーション特化のサイコン。タッチパネル助かる。充電ポートは USB-C (not PD)。また別売りの変換ケーブルを使いモバイルバッテリからパワーマウント経由で給電することもできる。ライドタイプが「ロード」「屋内」「グラベル」の3種類しかない。 Live Segment 非対応。
- おたふく手袋 冬用インナー 長袖 ハイネック [保温 吸汗速乾 コンプレッション メンズ] JW-170 ホワイト M
- おたふく手袋(Otafuku Glove)
- Tools & Hardware
- B005SY3LUY (ASIN), 4970687608690 (EAN)
- 評価
主に通勤で使うので白を選択。ダイエットでLサイズがオーバサイズになったのでMサイズで買い直した。着ている間はそれほどの締めつけ感はないし(スポーツ用なので当たり前だが)動きを阻害しない。寒くない。自転車を漕いでいても,いい感じに汗を排出している感じ。
- おたふく手袋 冬用インナー ロングタイツ [保温 吸汗速乾 コンプレッション メンズ] JW-162 ブラック M
- おたふく手袋(Otafuku Glove)
- Tools & Hardware
- B0044W4MYU (ASIN), 4970687608522 (EAN)
- 評価
主に通勤用に使っている。着ている間はそれほどの締めつけ感はないし(スポーツ用なので当たり前だが)動きを阻害しない。寒くない。自転車を漕いでいても,いい感じに汗を排出している感じ。前とじで「社会の窓」は空いてないので注意。
- [クローム] ボディバッグ KADET BXRF_BLACK XRF (現行モデル) カデット マックス ブラック エックス リフレクティブ 15L リフレクター 防水
- CHROME
- ウェア&シューズ
- B0BQQMVWBB (ASIN), 0841916176775 (EAN), 841916176775 (UPC)
- 評価
使い勝手についてはこの動画を参照のこと。たくさんの内ポケットで仕切られているのがいい。容量は15Lで,16インチノートPCが入る。取っ手も付いていて仕事でも使えそう。3点ストラップ。防水仕様。オモテ面は光を反射しやすい素材を使っていて,夜間でもクルマから視認しやすい(らしい)。
- Go言語で学ぶ並行プログラミング 他言語にも適用できる原則とベストプラクティス impress top gearシリーズ
- James Cutajar (著), 柴田 芳樹 (著)
- インプレス 2024-12-04 (Release 2024-12-04)
- Kindle版
- B0DNYMMBBQ (ASIN)
- 評価
読書会のために購入。インプレス社の本は Kindle 版より版元で PDF 版を買うのがオススメ。「並行処理」について原理的な解説から丁寧に書かれている。 Go で解説されているが Go 以外の言語でも応用できる。
- 万物理論 (創元SF文庫)
- グレッグ・イーガン (著), 山岸 真 (翻訳)
- 東京創元社 2004-10-28
- 文庫
- 4488711022 (ASIN), 9784488711023 (EAN), 4488711022 (ISBN)
- 評価
グレッグ・イーガンの名作。これも singularity を巡る物語だな。
- 社会は情報化の夢を見る (河出文庫)
- 佐藤俊樹 (著)
- 河出書房新社 2010-09-03 (Release 2016-07-29)
- Kindle版
- B01J1I8PRQ (ASIN)
- 評価
1996年に出版された『ノイマンの夢・近代の欲望―情報化社会を解体する』の改訂新装版。しかし内容はこれまでと変わりなく,繰り返し語られる技術決定論を前提とする安易な未来予測を「情報化」社会論だとして批判する。
- サクラミラージュ
- ReGLOSS (メインアーティスト)
- cover corp. 2036-01-01 (Release 2025-03-10)
- MP3 ダウンロード
- B0DZNX5YTH (ASIN)
- 評価
リリース日に mora の高解像度版を購入。この歳になってこんな買い方するとは(笑) ReGLOSS は5人の音色(おんしょく)が皆個性的で,これがカッチリ嵌ると本当に格好いい! ヘヴィローテーション中。
- 晴る
- ヨルシカ (メインアーティスト)
- Universal Music LLC (Release 2024-01-05)
- MP3 ダウンロード
- B0CQS23YMR (ASIN)
- 評価
アニメ「葬送のフリーレン」OP曲。 mora で高解像度版が買える。 YouTube の「歌ってみた」をいくつか聴いてオリジナルを買っておこうかなと。移動中にヘヴィローテーションしてる。
- GOLDEN☆BEST キャンディーズ コンプリート・シングルコレクション
- キャンディーズ (メインアーティスト)
- Sony Music Direct(Japan)Inc. 2011-06-08 (Release 2015-11-04)
- MP3 ダウンロード
- B01721ECA8 (ASIN)
- 評価
今さら昭和時代のアイドルを美化するつもりはないけれど,あのとき(生物年齢的にも)子供だった私にとって彼女らは間違いなく憧れのアイドルだったのですよ。