Kagi Assistant が全ユーザに解放

no extension

有料の検索サービス Kagi Search は検索以外にいくつかのサービスを提供しているが,そのうちのひとつである Assistant 機能が全ユーザに解放された。

2025年4月現在, Kagi Search の料金体系は以下のようになっているが

Kagi Search Pricing and Plans

以前は Ultimate プランでしか Assistant 機能が使えなかった。 これを全ユーザで使えるようにしたということらしい。

さっそく試してみた。 こんな感じ。

The Assistant

ただし Ultimate プランとそれ以外とで一応の差別化はされているみたいで Ultimate プラン以外では使えるモデルに制限があるようだ。

モデルの選択

Ultimate プランなら 𝕏 の Grok も使えるらしい。 モデルのベンチマークもあるので参考になるだろう。 まぁ,今のところアップグレードは必要ないか。

Kagi Assistant ではカスタムアシスタントを複数作成できる。

カスタムアシスタントの作成

これを使って Kagi Search のレンズ機能(検索対象の絞り込みをカスタマイズできる)や検索結果のパーソナライズ(検索結果の優先順位付けをユーザが設定できる)をアシスタントに反映させることが出来る。

Bang 機能は検索する際に特定のサービスを指定する機能で,例えば検索クエリの先頭に !w を付加すると Wikipedia を検索することができる。

Bangs | Kagi's Docs

これを Assistant と関連付けることが出来る。 たとえば先ほどの図のように Bang 名を !foo に設定して以下のように検索窓で問い合わせてみる。

Kagi Search with Custom Assistant

すると,以下のように Assistant のほうで応答してくれる。

Custom Assistant

この方法のいいところは検索結果と LLM による出力が明確に分離されている点だろう。 ぶっちゃけ Bing や Google Search は LLM が前面に出過ぎていて既に検索サービスじゃなくなってる。 まぁ,検索結果が使いものにならないくらい精度が悪いからだろうけど。

ローカルにあるファイルを読み込ませて問い合わせることも出来る。 たとえば以下の写真を読み込ませて

今日のお花見(カンザン) | Flickr

何の花か問い合わせてみると

花の名は。

などと大雑把な答えが返ってきた。 いや,八重桜で間違ってないけどさ(笑) この辺はまだ Google Lens には勝てないか。

なお画像をジブリ風に変換するとかは出来ないらしい。 試してみたが以下のように諭された。

漫画風に変換して

まじすんません 🙇

もともと Kagi Search の検索機能は(Bing や Google Search に比べて)とても優秀なのだが,周辺サービスも充実してきた。 翻訳機能(これも LLM を使った翻訳)も徐々に良くなってる印象(まだ Google 翻訳との併用が必要だけど)。

私は AGI の到来など(近い将来では)全く信用してないが LLM を中心とした技術は便利であることに間違いはないので(懐と相談しつつ)無理のない範囲で利用していくとしよう。

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