骨折入院(中編)
前回の続き。
免荷(Toe Touch 可)
入院直後はベッドが空いてなく,お高い特別室に入る羽目になったが,手術予定日2日前に4人部屋が空いたので移ることになった。 よかったよぅ。
前回書いたように手術後の血圧が思わしくなく ICU に1泊することになったが,その後は術後に通される1人部屋へ移動。 入院時の荷物が揃っていることも確認した。 コンセントに挿しっぱなしだった充電器やケーブルも無事に戻ってきた。
ベッドサイドには「免荷(toe touch 可)」の張り紙が。

骨折した左脚に荷重を掛けてはいけないということらしい。 ただし,つま先がつく程度なら OK とのこと。 免荷状態を4週間は続ける必要があると言われた。 とはいえ,手術前は左脚が完全に固定されていたので,ちょっと自由度が上がったのは嬉しい。
1人部屋移動直後はまだ点滴やら心電図モニタやら尿道管やら色々とエンチャントが付いてたが,その日のうちに尿道管以外は外れた。 更に翌日には尿道管も外れたので,ようやくおむつ卒業である(下着は事前に持ってきてもらっていた)。 患者衣(病衣?)も浴衣タイプから甚兵衛タイプに変更になった。
さて,これからいよいよリハビリ開始である。
リハビリ開始
リハビリといってもまずは立ち上がるところから。 左脚が免荷状態なので右片脚立ちなのだが,まだ左脚の手術痕が痛いし,理学療法士の方に支えてもらいながらおっかなびっくりで立ち上がる。 この日はこれで終了。
翌日は日曜でリハビリはお休み。
さらに翌日は車椅子でリハビリ室に移動し,平行棒で伝い歩きの練習。 この頃には手すり等の支えがあれば自力で片脚立ちできるようになっていた。 あとは今後使う松葉杖の調整を行った。
車椅子は楽しい
自力で片脚立ちができるようになったので,車椅子でトイレまで行けるようになった。

とはいえ
- ベッドから車椅子に移る
- 病室のドアを明けて廊下に出る(ドアは締めておく)
- トイレのドアを開けて入る(ドアは締めておく)
- 車椅子から便座に移動(下半身を脱いで便座に座る)
- 用を足す
- 後始末をして便座から車椅子に移動
- 手を洗う
- トイレのドアを明けて廊下に出る(ドアは締めておく)
- 病室のドアを開けて入る(ドアは締めておく)
- 車椅子からベッドに移る
とこれだけの工程が必要。 尿意をギリギリまで我慢すると大惨事になるので,早めに行動を起こす必要がある。 昼はともかく夜間はちょっと自信がないので尿瓶で済ませることにした。
それはそもかく。
車椅子は楽しい。
一度自力でリハビリ室まで漕いでみたが,上半身の筋力が要るのな。 特に肩関節周りの筋力が要る感じ。 パラリンピックで車椅子の競技があるの分かるわ。
という話を理学療法士の方にしたら,競技用の車椅子って最低でも100万円はするらしい。 私が今乗ってる車椅子も買えば2,30万円はするとのこと(病院ではまとめて大量発注するからもう少し安いかもとは言ってたが)。 30万あったらそこそこのロードバイクが買えるがな。
松葉杖は難しい
松葉杖は難しい。 コツは
- 松葉杖の下側を少し広めにハの字になるように構える
- 松葉杖の上側は脇に押し付けるようにして固定する
- 松葉杖の先と床につけれる方の足先で三角形を作るイメージ
- 松葉杖の先と足先が一直線にならないように気をつける
- 杖の状態を気にしすぎて下を向かない。目線はなるべく前に
とのことらしい。 慣れたら大きなステップで歩けるようになると言われたが,まだその領域に達してない。 というか,片足ケンケンができなくなってることに気がついた。 子供の頃は普通にできてたのに。 という話をしたら,無理をするとアキレス腱が切れることもあるので気をつけるように言われる。
室内の平らな床であればどうにか行けるが,長い距離を歩くのは難しいし,段差があると難しい(特に下り)。 免荷状態が解除されて,ちょっとずつでも脚がつけるようになれば楽になるとは言われている。
というわけで自宅退院は諦め,リハビリが充実している病院に転院することになった。
4人部屋へ移動
車椅子で自力でトイレに行けるようになったので,4人部屋へ移動した。 窓際のベッドで眺めも良い。

4人部屋移動のタイミングで自宅からノートPCを持ってきてもらった。

外出先で使えるPCを用意しておいてよかった。 これでブログ記事が書けるよ。 あと入院中に PR が来てたので,環境設定して対応した。 ややこしいパッチでなくて助かった。 ありがとうございます 🙇
抜糸→転院へ
4人部屋移動後も粛々とリハビリは続く。 同時に転院の手続きと傷病手当申請のための診断書を発行してもらう手続きをお願いした。 ソーシャルワーカーさん,ありがとう!
主治医が来られて抜糸を行う。

漫画みたいな手術痕になったな(笑)
諸々の準備が整ったのでいよいよ転院である。 どうなるやら。
後編へ続く。
