GnuPG 2.2.33 (LTS) がリリースされた
遅まきながらで申し訳ないが GnuPG LTS 版 2.2.33 がリリースされている。
セキュリティ・アップデートはなし。 詳細はこちら。 かなりあるぞ。
おっ NetBSD と Solaris でも gpgconf.ctl
をサポートするのか。
gpgconf.ctl
については以下を参照のこと。
ちなみに 2.3 系ではテスト用として UNIX プラットフォームでも使えるようになっているらしい。
GnuPG 関連の各パッケージのバージョンは以下の通り(数字は大体のビルド順)。
# | パッケージ名 | バージョン | 公開日 | 更新 |
---|---|---|---|---|
1 | Libgpg-error | 1.43 | 2021-11-03 | |
2 | Libgcrypt | 1.8.8 (LTS) | 2021-06-02 | |
Libgcrypt | 1.9.4 | 2021-08-22 | ||
3 | Libassuan | 2.5.5 | 2021-03-22 | |
4 | Libksba | 1.6.0 | 2021-06-10 | |
5 | nPth | 1.6 | 2018-07-16 | |
6 | ntbTLS | 0.2.0 | 2020-08-27 | |
7 | GnuPG | 2.2.33 (LTS) | 2021-11-23 | |
GnuPG | 2.3.3 | 2021-10-12 |
Libgpg-error が 1.43 に上がっているが,これについて
とある。 これからドキュメント化されるのかな?
現在 GnuPG には2.2系と2.3系があり1,2.2系は LTS 版に位置付けられている。 2.3系では AEAD (Authenticated Encryption with Associated Data) 等 RFC 4880bis で検討されている機能が実装されているので,最新機能を試したいのであればこちらを入れるとよいだろう。 なお2.2系は少なくとも2024年末まではサポートが続けられる予定である。 通常運用であれば,当面は2.2系でも問題ない(ECC も対応してるよ)。
アップデートは計画的に。
ブックマーク
参考図書
- 暗号化 プライバシーを救った反乱者たち
- スティーブン・レビー (著), 斉藤 隆央 (翻訳)
- 紀伊國屋書店 2002-02-16
- 単行本
- 4314009071 (ASIN), 9784314009072 (EAN), 4314009071 (ISBN)
- 評価
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- 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス
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-
厳密には1.4系もあるが,これは legacy 版と位置付けられており,よほどのバグか脆弱性がない限りは更新されない。もし今だに1.4系(あるいは既にサポートされていない2.0/2.1系)を使っているのなら2.2系以降にアップグレードすることを強くお勧めする。 ↩︎