GnuPG 2.4.1 のリリース
GnuPG 2.4.1 がリリースされた。
脆弱性の修正はなし。 その他の改修ポイントは以下の通り。
とりあえず --quick-add-adsk
オプションと --enable-ssh-support
オプションが気になるところではある。
--quick-add-adsk
オプションおよび ADSK については以下の記事が参考になる。
GnuPG 関連パッケージ
GnuPG 関連の各パッケージのバージョンは以下の通り(数字は大体のビルド順)。
# | パッケージ名 | バージョン | 公開日 | 更新 |
---|---|---|---|---|
1 | Libgpg-error | 1.47 | 2023-04-06 | |
2 | Libgcrypt | 1.8.10 (LTS) | 2023-01-05 | |
Libgcrypt | 1.10.2 | 2023-04-06 | ||
3 | Libassuan | 2.5.5 | 2021-03-22 | |
4 | Libksba | 1.6.3 | 2022-12-06 | |
5 | nPth | 1.6 | 2018-07-16 | |
6 | ntbTLS | 0.3.1 | 2022-04-07 | |
7 | GnuPG | 2.2.41 (LTS) | 2022-12-09 | |
GnuPG | 2.4.1 | 2023-04-28 |
現在 GnuPG には 2.2 系と 2.4 系があり1, 2.4 系では AEAD (Authenticated Encryption with Associated Data) 等 RFC 4880bis で検討されている機能が実装されている。 2.2 系は 2.4 系のサブセットという位置づけで,少なくとも2024年末まではサポートが続けられる予定である。
別記事でも書いたが,どうも Ubuntu は真面目に GnuPG のメンテナンスをやる気がないようである。 なので,せっかく GW で時間に余裕があるし,近々自前でビルドを行おうかと考えている。
ブックマーク
参考図書
- 暗号化 プライバシーを救った反乱者たち
- スティーブン・レビー (著), 斉藤 隆央 (翻訳)
- 紀伊國屋書店 2002-02-16
- 単行本
- 4314009071 (ASIN), 9784314009072 (EAN), 4314009071 (ISBN)
- 評価
20世紀末,暗号技術の世界で何があったのか。知りたかったらこちらを読むべし!
- 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス
- 結城 浩 (著)
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- Kindle版
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- 評価
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-
厳密には1.4系もあるが,これは legacy 版と位置付けられており,よほどのバグか脆弱性がない限りは更新されない。もし今だに1.4系(あるいは既にサポートされていない2.0/2.1系)を使っているのなら2.2系以降にアップグレードすることを強くお勧めする。 ↩︎