Windows 用バイナリ・エディタ
長らく組込み開発から離れているせいもあるが,昨今めっきりバイナリデータを触る機会が減った。 データを dump out することはあっても1,直に弄ることは少なくなった。 それでも,全くなくなったわけではなく,そうなった時にいつも「ええつと,バイナリ・エディタってどこにあるっけ?」と探しまわることになるのだ。
特に最近は EBCDIC,それも PACKED DECIMAL を弄らないといけなくて,たまにモニタを殴りたくなる。
そうでなくても(ASCII コードに慣れてる身としては) EBCDIC は直感的じゃないのに。
Windows で使えるバイナリ・エディタ
というわけで, Windows で使えるバイナリ・エディタ。 実は色々あるのだが, EBCDIC を扱えるとなると以下の3つが妥当だろう。
Stirling はかなり古いアプリケーションで,最新版の 1.31 が出たのは1999年のようだ。 古いのがいけないわけではないが(実際,現在でも遜色ないほど高機能で職場で使ってる人もいる),流石に15年以上前のものを使うのはねぇ…
というわけで,残りの2つが個人的におすすめなのだが,今回は Bz を紹介する2。
Binary Editor Bz
知る人ぞ知るだが, Bz のオリジナルはあの c.mos さんによるものである3。 で,そのオリジナルのコードを devil.tamachan さんが改造したのが今回紹介する Bz である。
- Binary Editor BZ : ヘルプページ
現時点での最新版は 1.9.7.1。 Portable 版の zip ファイルの中身を適当なフォルダにコピーして起動すればよい。 簡単!
ただし,最新のバージョンは EBCDIC.def
ファイルがないため,そのままでは EBCDIC で表示できない。
EBCDIC.def
ファイルはググれば見つかると思うが,一応ここにも置いておく。
Bz では ASCII や EBCDIC の他, Shift-JIS, JIS, EUC や Unicode 系の文字エンコードィングにも(一応)対応している。 その他の特徴としては
- 既定で書き込み禁止(間違って弄らないようにするため)
- 構造体解析が可能
- データをビットマップで俯瞰できる
- オフセットジャンプ(カーソル位置の値分だけジャンプする)
- 画面を2分割まで可能
ってとこかな。 個人的にはこれで必要十分。 贅沢を言えば 10GB 程度のファイル4 を読み込んでもへこたれないでほしいものだが,まぁそこは無理は言うまい5。