週末スペシャル: Planet Nine
- Planet Nine
- 次期X線国際天文衛星 ASTRO-H は 2月12日に打ち上げ予定
- 2^74207281-1 is Prime!
- いまのところ「秀丸」への依存度は1割程度
- Bitcoin は失敗したか
- TeX Wiki が移転しとるがな
- 「『いま読むべき本』3冊」
Planet Nine
冥王星が9番目の惑星だった頃からこの手の話は尽きないが,どうも今回はマジらしい。
- Caltech Researchers Find Evidence of a Real Ninth Planet | Caltech
- EVIDENCE FOR A DISTANT GIANT PLANET IN THE SOLAR SYSTEM - pdf
- Evidence grows for giant planet on fringes of Solar System : Nature News & Comment
- Planet Nine: Are We Not That Special? | SETI Institute
- 2016年1月21日ニュース「太陽系に9番目の惑星か 米チームが予測」 | SciencePortal
- シミュレーションで推測、太陽系第9惑星存在の可能性 - アストロアーツ
- 太陽系に「第9惑星」存在か 米天文学者らが論文発表 | sorae.jp : 宇宙(そら)へのポータルサイト
- 9番目の惑星の存在を示す証拠が発見された | TechCrunch Japan
- 「見えない太陽系第9惑星」は本当に発見できる?何を使って、どう見つける? - Engadget Japanese
- Alpha 18.2 | Planet Nine | Now Available « Universe Sandbox | blog
- Constraints on the location of a possible 9th planet derived from the Cassini data : 土星探査機 Cassini のデータから9番目の惑星を探そうという論文らしい
- 第9惑星発見へ「あと2、3年」? 天文学者からアイデア集結中 : ギズモード・ジャパン
- 「第9惑星」の場所、特定される? カッシーニのデータから解析|WIRED.jp
- Was Planet Nine stolen from another star?
実際に発見されたわけではなく,いわゆる「海王星以遠天体(Trans-Neptunian Object; TNO または Edgeworth-Kuiper Belt Object; EKBO)」の軌道の偏りからの推測らしい。 よくある与太話ではなく,割と確からしい話のようだ。
こういう話を聞くといつも思うが,子供のころ聞かされていた「太陽系」のイメージが実は太陽のほんの近傍のものに過ぎないことに気付かされる。 「水金地火木…」などと受験用の念仏を唱えている場合ではないのですよ。
次期X線国際天文衛星 ASTRO-H は 2月12日に打ち上げ予定
ASTRO-H て広島大学の CORE-U(極限宇宙研究拠点)も参画してるのか。 母校のことなのに全然知らなかったよ。
2^74207281-1 is Prime!
- Mersenne Prime Discovery - 2^74207281-1 is Prime!
- ASCII.jp:「新たな世界最大の素数」昨年9月に発見
- 「史上最大の素数」、更新される « WIRED.jp
GIMPS (Great Internet Mersenne Prime Search) プロジェクトによる分散コンピューティングを使った素数探索で新たなメルセンヌ素数 $2^{74,207,281}-1$ が見つかったようだ。
「メルセンヌ素数」というのは $M_p = 2^p-1$ で表されるメルセンヌ数 $M_p$ のうち素数であるものを指す。 $M_p$ が素数なら $p$ も素数であるという面白い性質がある(逆は成り立たない)。 また $M_p = 2^p-1$ が素数なら $2^{p-1}(2^p-1)$ は完全数1 になる。
メルセンヌ数に対しては効率的な素数判定法が知られており分散コンピューティング向きの題材である。
参考
いまのところ「秀丸」への依存度は1割程度
あー,わかるわかる。 私もかなりの「秀丸依存症」なので(笑)
その「秀丸依存症」から脱却すべく ATOM に乗り換え中だが,今のところ9割くらいは ATOM で賄えている。 とはいえ,私はコード書きで文章書きではない。 文章を大量に書く人に ATOM がいいかどうかはなんとも言えない。
ATOM の欠点は大きく2つ。
- 起動が遅く,全体的にもっさりしている
- 大きなテキストを読み込めない(または読み込みに非常に時間がかかる)
たかだか20万行程度のテキスト(ぶっちゃけ CSV なんだけど)を読み込むのにフリーズしないで欲しい。 起動が遅いのは仕方がないと諦めた。 秀丸みたいに常駐モードがあればいいんだけどねぇ。 まぁ ATOM を立ち上げっぱなしにしておけばいいか。
この辺は多分 Electron の限界なんだろう。 そういや秀丸も登場したての頃は動作がもっさりしていて Vz と併用してたっけ(Vz は DOS 窓から使ってた)。 気長に性能向上を待つとしよう。
テキストエディタは製品云々より手に馴染むかどうかが絶対的に重要で,そのため必然的に hackable にならざるを得ない。 故に宗教論争も起こりやすい。 それに人は慣れ親しんだ手順や workflow からは簡単に抜け出せないものである。 私は emacs なんか触りたくもないし, vi/vim は若い頃のトラウマがフラッシュバックするので可能なかぎり使いたくない。
そういえば,結城浩さんは Vim を使われているような…
Bitcoin は失敗したか
Bitcoin ってどうしてもかつての「地域通貨」を連想しちゃうんだよなぁ。 かつての「地域通貨」で上手くいったところはないはず。
通貨は血液のように国や企業や人々の間で循環していくことが重要。 特に総量が決まっている2 補完通貨は誰かがガメて抱え込んでしまえばそこでお終いなのだ。
そういえば「世界の富豪62人が保有する資産は、「36億人分の富」に相当する」のだそうだ。
まぁ今の世界のシステムがそうなるよう構築されているのだから,ある意味当然の帰結と言えるけど。 「アベノミクス」だって結局はそのシステムに乗っかったものなんだから地方在住の貧乏人にカネが回ってくる道理がないのだ。
でも Bitcoin のような通貨システムはこの動きを加速させてしまうんじゃないだろうか。 どうなんだろう。 そろそろ本当に総括が必要なのだろうか。
参考
- HotWired Japan_Altbiz 山形浩生の『ケイザイ2.0』 第23回 地域通貨って、そんなにいいの?
- 特集:FinTech入門(3):ブロックチェーンは「取引コストゼロ」の世界を実現しようとしている (1/3) - @IT
- ブロックチェーンで不動産売買が変わる | TechCrunch Japan
TeX Wiki が移転しとるがな
1月20日から https://texwiki.texjp.org/ に移転したらしい。
つらつら眺めてたら
というページがあった。
そういや Pandoc も気になってるんだよな。
- Pandoc - About pandoc
- jgm/pandoc: Universal markup converter
- Pandocに関する投稿 - Qiita
- PandocでMarkdownからPDF化を試してみた - ARMERIA
Pandoc は一度導入しかけて挫折したんだけど,最近のバージョンはとっつきやすくなってるみたい。 けど試す隙がない。
「『いま読むべき本』3冊」
うーむ,「『いま読むべき本』3冊」かぁ。 私が人様に本を勧めるなどおこがましい話ではあるが,敢えて3冊選べというなら,今のところこれかな。
- CODE VERSION 2.0
- ローレンス・レッシグ (著), 山形浩生 (翻訳)
- 翔泳社 2007-12-19 (Release 2016-03-14)
- Kindle版
- B01CYDGUV8 (ASIN)
- 評価
前著『CODE』改訂版。
- 信頼と裏切りの社会
- ブルース・シュナイアー (著), 山形 浩生 (翻訳)
- NTT出版 2013-12-24
- 単行本(ソフトカバー)
- 4757143044 (ASIN), 9784757143043 (EAN), 4757143044 (ISBN)
- 評価
社会における「信頼」とは。
- 排除型社会―後期近代における犯罪・雇用・差異
- ジョック ヤング (著), Young,Jock (原著), 秀男, 青木 (翻訳), 泰郎, 伊藤 (翻訳), 政彦, 岸 (翻訳), 真保呂, 村澤 (翻訳)
- 洛北出版 2007-03-01
- 単行本
- 4903127044 (ASIN), 9784903127040 (EAN), 4903127044 (ISBN)
- 評価
もっとも,ちゃんと最後まで読んだのは『排除型社会』だけであとは途中まで読んで積ん読状態。 まぁ『CODE』は Version 1 は既読なのでそのうちゆっくり。 面白い本ほど読むのに時間が掛かるし考える時間も増える。
というわけで,今年は「本を買わない」ことにした3。 厳密には「2016年に新規に買うのは5冊まで」。 その代わり積ん読状態になってる本を消化することに注力する。