パズル好きこそプログラマに向いている

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Twitter で

という tweet を見かけたので脊髄反射してみる。

私はレゴが嫌いである。

ブロック玩具が嫌いなわけではない。 ナノブロックとかビンボー人に優しいし面白いと思う。 でもレゴはダメだ! あれは「資本主義」の象徴である。 「持たざるもの」はスタートラインにすら立てないし,持っていてもその優劣は持っているレゴの「量」で決まるからだ。 ビンボー人のルサンチマンを煽る玩具。 それがレゴである。

Tweet された方や「某大の講師の方」がどのようなつもりで言ったのかは知らないが,パズルの本当の面白さはパズルを「解く」ことではなく「作る」ことにある。 これは12ピースのジグソーパズルから難解な数理パズルまで一貫して言えることだ。

私(の実家)はビンボーでジグソーパズルもめったに買ってもらえなかったが,パズル雑誌は少ない小遣いの中から自力で買って楽しんでいた。 私が学生時代の1980年代にめちゃめちゃ流行ったパズル雑誌に「ニコリ」というのがある(いや,今もあるけど)。 当時の「ニコリ」が他のパズル雑誌と一線を画していたのは読者が「問題」を投稿できることだった(現在はどうなっているか知らない)。

発掘品。ニコリ便箋。1回だけ懸賞に当たったのよ。

特に「数独(数字は独身に限る)」は本当に面白かった。 商標の関係で日本では「ナンバープレイス」の本名のほうが有名だが,海外では “sudoku” という単語があり,数学論文のネタにさえなっている

与えられたルールに沿って問題を作ること,あるいはルールそのものを作ること,これはまさに「プログラミング」である。 「問題を解く」なんてのは,ただプログラムを実行しているだけに過ぎない1

というわけで私は

パズル好きこそプログラマに向いている

と声高に主張しよう(笑)

余談だが…

私は(設計を除く)プログラミング作業の中で「デバッグ」が一番好きだ。 特に他人の書いたコードのデバッグは極上の数理パズルである。 他人のコードを読むのは勉強になるしね。

デバッグに比べればコーディングなんて脳内のコードを書き写すだけの「写経」に過ぎない。 最も退屈で苦痛な時間。

ブックマーク

参考図書

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STARTSIDE 数独 すうどく 脳トレ 卓上 ボード ゲーム 9ブロックパズル (ブラック)
STARTSIDE
おもちゃ&ホビー
B077PDFQ4S (ASIN), 4562440102073 (EAN)
評価     

「数独」がボードゲームに(笑)

reviewed by Spiegel on 2018-12-02 (powered by PA-APIv5)

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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版)
ベネディクト・カンバーバッチ (出演), キーラ・ナイトレイ (出演), マシュー・グード (出演), ロリー・キニア (出演), モルテン・ティルドゥム (監督), グラハム・ムーア (Writer)
(Release 2015-10-02)
Prime Video
B015SAFU42 (ASIN)
評価     

主人公であるアラン・チューリングは今もなお「天才」と称される数学者であり,「コンピュータの父」と呼ばれるほどの偉人である。そしてチューリングの偉業のひとつが,旧ナチス・ドイツの暗号機械「エニグマ」の解読である。作品はそのエニグマの解読を主軸に物語を展開していく。感想はこちら

reviewed by Spiegel on 2015-04-19 (powered by PA-APIv5)


  1. ちなみに数独を自動で解くプログラムは既に存在している。解くことができるということは作ることもできるということだ。でも機械が作った「問題」って 美しくない んだよなぁ(笑) ↩︎