リスクは事前と事後をセットで考える
今日は通院日。
数年かけて体重を70kg未満まで落としたが,かかりつけ医は65kgまで落とせという。 しかも「筋肉は落とさないように」と釘を刺された(笑) 身体を動かすのって苦手なんだよなぁ。
かかりつけ医に「新型コロナウイルスが流行ってるみたいですが,疑わしい症状が出たらどうすればいいですか?」と訊いてみた。 すると「まずは保健所へ連絡」とのこと。 そういや SARS (Severe Acute Respiratory Syndrome) のときもそうだったな。 基本は同じということだろう。
私のかかりつけのクリニックは循環器科なので風邪やインフルエンザに対して重症化リスクの高い人が集まりやすい(当然ながら年寄りが多い,土地柄もあるけどw
)。
私もその高リスク群に入るんだけど(笑) そんなところに,新型コロナウイルスに感染したかもしれない,などとノコノコ行けるわけがない。
WHO の situation report を見ると中国国内の感染者数に対して(日本を含め)国外の感染者数が桁違いに少ないのが分かる。 これは各国の防疫対策がきちんと機能していると評価すべきだ。 そこに政治宣伝を挟み込む余地はない。
でも,たとえば日本でも数ヶ月単位で渡航歴のない人から感染者が出た時点でハザードのみで対処するフェーズは終わっているのだ。 感染者と死人を数え上げて脅威を煽るだけのメディア報道は無視して,ハザードからリスクへ頭を切り換えよう。 そしてリスク管理は事前と事後をセットで考えないと意味がない。
事前の予防は(
今だに対策に「早めの受診」とか言ってるところがあるようだが,声を大にして「馬鹿か!」と言いたい。 まぁ,かかりつけ医も「まずは保健所へ連絡」と言ってたし,政府・自治体・保健所・医療機関等の連携は完了してるんだよね?
ところで,そろそろ「新型コロナウイルス」って言うの止めない? それ言ったら SARS だって当時は新型のコロナウイルスだったんだよ。 だからといって 2019-nCoV とか COVID-19 とかってのは記号に過ぎないので日常会話には使えないだろうけど。
追記: 2020-02-19
Facebook の TL で教えていただいたが,国際ウイルス分類委員会(International Committee on Taxonomy of Viruses; ICTV)が今回流行のウイルスに SARS-CoV-2 (Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2) と命名したそうな。
前の SARS より明らかに致命率が低い状況1 で「重症急性呼吸器症候群」はないわ,と思うのだが,分類的には前回の SARS と 今回の SARS 2 は同系統らしい。 ふむむー。
要らん誤解が広まらなければいいが。 そうでなくてもデマやら陰謀論やら流布されているらしいし。
デマやら陰謀論やらとセットで「流行」しているという点でも SARS と同系統と言えるのかもね(笑)
ブックマーク
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前回の SARS の致命率は9.6%程と言われている。今回の SARS 2 は中国の発表を鵜呑みにするなら2.6%, WHO の推定で最終的に3%程と言われているようだ。 ↩︎