LuaLaTeX でも履歴書を書きたい!

no extension

【2020-07-02 追記】 shigio/rireki-style 側で $\mathrm{Lua\LaTeX}$ でも組版できるよう対応していただきました。 サンプル rireki.tex ファイルの最初にある

%\lualatextrue

のコメントを解除すると $\mathrm{Lua\LaTeX}$ 対応になる。

感謝!

2018年の記事

を紹介した。

その後いろいろ試してみて,サンプルの rireki.tex の最初の

\documentclass{jarticle}
\usepackage{rireki}
...

の部分を

\documentclass[b5j]{ltjsarticle}
\usepackage[deluxe,nfssonly]{luatexja-preset}
\usepackage{rireki}
...

と書き換えれば一応 $\mathrm{Lua\LaTeX}$ でも通ることが分かったのだが,この状態では顔写真を

\顔写真{photo.jpg}

と指定しても上手く貼り付けられない。

しょうがないので rireki.sty を眺めていたら冒頭部分に

\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}

とか書かれていた。

ドライバが dvipdfmx 決め打ちか。 そりゃあ $\mathrm{Lua\LaTeX}$ で上手くいかんわな。

そこで rireki.stygraphicx パッケージの記述をコメントアウトして rireki.tex

\documentclass[b5j]{ltjsarticle}
\usepackage[deluxe,nfssonly]{luatexja-preset}
\usepackage[luatex]{graphicx}
\usepackage{rireki}
...

としたら1 問題なく顔写真を貼り付けられた。 これでますます $\mathrm{p\LaTeX}$/$\mathrm{up\LaTeX}$ は「要らない子」になるね(笑)

なお,今回改変した rireki.sty を使って $\mathrm{p\LaTeX}$/$\mathrm{up\LaTeX}$ で処理する場合は

\documentclass[uplatex,b5j]{jsarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{rireki}
...

などとすればOK2

ちなみに

#!/usr/bin/env perl

# LaTeX commands
$pdflualatex = 'lualatex %O -synctex=1 %S';
$latex       = 'uplatex %O -synctex=1 %S';

# Device Driver
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -z9 -p jisb5 -V 7 -o %D %S';

# Typeset mode (generate a PDF)
$pdf_mode = 4; # 0: do not generate a pdf , 1: using $pdflatex , 2: using $ps2pdf , 3: using $dvipdf , 4: using $pdflualatex

という内容で .latexmkrc ファイルを作成すれば

$pdf_mode = 3

で $\mathrm{p\LaTeX}$/$\mathrm{up\LaTeX}$ 用,

$pdf_mode = 4

で $\mathrm{Lua\LaTeX}$ 用の設定になる。 あとは

$ latexmk

*.tex ファイルを探して勝手に全部処理してくれる。

ところで,私が PDF 文書の紙出力に利用しているネットプリントが 2020-06-15 から値上げするらしいのだが。 今は求職活動で履歴書乱発中なんだよ。 とほほ orz

ブックマーク

参考図書

photo
[改訂第8版]LaTeX2ε美文書作成入門
奥村晴彦 (著), 黒木裕介 (著)
技術評論社 2020-11-14
大型本
4297117126 (ASIN), 9784297117122 (EAN), 4297117126 (ISBN)
評価     

2020年末に第8版が出てたのに気付かなかったよ。可能なら紙の本も買って常に側に置いておくのが吉。版元には PDF 版もある。

reviewed by Spiegel on 2021-09-05 (powered by PA-APIv5)


  1. ドライバ指定を省略して \usepackage{graphicx} でも可。 ↩︎

  2. Issue で提案したところ,対応していただけました。感謝! ↩︎