2020年7月の暦
折角 spiegel-im-spiegel/koyomi パッケージを作ったので,2020年7月の暦を浚ってみよう。
国立天文台のデータを使っているため,暦象の基準が日本の暦になっている点に注意。
日付 | 内容 |
---|---|
2020-07-01 | 半夏生 |
2020-07-01 | 水星が内合 |
2020-07-04 | 地球が遠日点通過 |
2020-07-05 | 望(満月) |
2020-07-07 | 小暑 |
2020-07-10 | 金星が最大光度 |
2020-07-12 | 水星が留 |
2020-07-13 | 下弦 |
2020-07-14 | 木星が衝 |
2020-07-19 | 土用の入り |
2020-07-21 | 朔(新月) |
2020-07-21 | 土星が衝 |
2020-07-22 | 大暑 |
2020-07-23 | 海の日 |
2020-07-23 | 水星が西方最大離角 |
2020-07-24 | スポーツの日 |
2020-07-27 | 上弦 |
本来なら開催されるはずだったオリンピックのために祝日1 を無理やり寄せているのがもの悲しい感じ(笑)
天象
- 2020-07-05 の望に半影月食がある(日本からは見えない。まぁ,肉眼ではほぼ分からないけど)
- 明けの明星が明るい。おうし座のアルデバランの近くにいる
- 下旬の水星が見頃。明け方の空に注目
各用語の意味は以下の通り。
「留」とは「惑星の地心視赤経の時間変化が0、すなわち赤経方向の動きが止まる瞬間」,もっと簡単に言うと天球上の(見かけの)惑星の動きが反転する瞬間を指す。
土用の入り
「土用の入り」は雑節のひとつで,元々は「五行説」の考えから来たものである。
四季を「五行説」に当てはめようとするとひとつ足らなくなるので,各季節の終わりの1/5ずつを集めて土の季節つまり「土用」としたそうな。 無理やりですねぇ(笑)
現在の定義では太陽黄経が 27°, 117°, 207°, 297° となる日が「土用の入り」となる。 ちなみに2020年夏の「土用の丑の日」は 2020-07-21 および 2020-08-02 の2回ある。
七夕と五節句
「七夕」を含む五節句は明治の改暦で廃止されて以降,正式な暦としては定義されていない。 ただし国立天文台では旧暦の七夕に近い日を「伝統的七夕」としてキャンペーンを行っている。
コード
今回使用したコードは以下の通り。
package main
import (
"fmt"
"os"
"github.com/spiegel-im-spiegel/koyomi"
)
func main() {
start, _ := koyomi.DateFrom("2020-07-01")
end, _ := koyomi.DateFrom("2020-07-31")
k, err := koyomi.NewSource(
koyomi.WithCalendarID(
koyomi.Holiday,
koyomi.MoonPhase,
koyomi.SolarTerm,
koyomi.Eclipse,
koyomi.Planet,
),
koyomi.WithStartDate(start),
koyomi.WithEndDate(end),
).Get()
if err != nil {
fmt.Fprintln(os.Stderr, err)
return
}
fmt.Println("| 日付 | 内容 |")
fmt.Println("| ---- | ---- |")
for _, e := range k.Events() {
fmt.Printf("| %v | %v |\n", e.Date, e.Title)
}
}
気が向いたらシリーズ化する?
ブックマーク
参考図書
- 天文年鑑 2020年版
- 天文年鑑 編集委員会 (編集)
- 誠文堂新光社 2019-11-20
- 単行本
- 4416719485 (ASIN), 9784416719480 (EAN), 4416719485 (ISBN)
- 評価
天文ファン必携。2020年版。
-
「国民の祝日」は休日となる。また「「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする」(「国民の祝日に関する法律」より)。 ↩︎