2020年9月の暦
2020年9月も spiegel-im-spiegel/koyomi パッケージを作って暦を浚ってみる。 なお spiegel-im-spiegel/koyomi パッケージは v0.1.4 をリリースしている。 まぁ,外部パッケージのバージョンを上げただけだけど。
国立天文台のデータを使っているため,暦象の基準が日本の暦になっている点に注意。
日付 | 内容 |
---|---|
2020-09-02 | 望(満月) |
2020-09-07 | 白露 |
2020-09-10 | 下弦 |
2020-09-10 | 火星が留 |
2020-09-12 | 海王星が衝 |
2020-09-13 | 木星が留 |
2020-09-17 | 朔(新月) |
2020-09-19 | 彼岸の入り |
2020-09-21 | 敬老の日 |
2020-09-22 | 秋分の日 |
2020-09-22 | 秋分 |
2020-09-24 | 上弦 |
2020-09-29 | 土星が留 |
天象
各用語の意味は以下の通り。
「留」とは「惑星の地心視赤経の時間変化が0、すなわち赤経方向の動きが止まる瞬間」,もっと簡単に言うと天球上の(見かけの)惑星の動きが反転する瞬間を指す。
火星が見頃(10月に最接近)
地球から見て火星は2年2ヶ月毎に接近する。 今年は火星が 2020-10-06 が最接近日となる。 つっても中接近くらいだけど。
8月くらいから見頃になっていて,あちこちの天文系サイトで映像等が上がっている。 探してみるのも面白いだろう。
秋分とお彼岸
現在の定義では「秋分の日」の定義は「太陽黄経が180°になる瞬間を含む日」である。
そして秋分の日を挟む前後3日が「お彼岸」となる。 ちなみに今年の「彼岸の入り」は 2020-09-22 である。
実は最近まで知らなかったのだが,春分・秋分を「彼岸の中日」と定めたのは天保暦以後のことらしい。 天保暦以前はこんな感じ。
暦法 -5 -4 -3 -2 -1 春秋分 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 宣明暦
貞享暦入り 中日 明け 宝暦暦
寛政暦入り 中日 (春分) 明け 入り (秋分) 中日 明け 天保暦
現在入り 中日 明け
宣明暦・貞享暦は「どうしてそうなった」って感じ(笑)
コード
今回使用したコードは以下の通り。
package main
import (
"fmt"
"os"
"github.com/spiegel-im-spiegel/koyomi"
)
func main() {
start, _ := koyomi.DateFrom("2020-09-01")
end, _ := koyomi.DateFrom("2020-09-30")
k, err := koyomi.NewSource(
koyomi.WithCalendarID(
koyomi.Holiday,
koyomi.MoonPhase,
koyomi.SolarTerm,
koyomi.Eclipse,
koyomi.Planet,
),
koyomi.WithStartDate(start),
koyomi.WithEndDate(end),
).Get()
if err != nil {
fmt.Fprintln(os.Stderr, err)
return
}
fmt.Println("| 日付 | 内容 |")
fmt.Println("| ---- | ---- |")
for _, e := range k.Events() {
fmt.Printf("| %v | %v |\n", e.Date, e.Title)
}
}
ブックマーク
参考図書
- 天文年鑑 2020年版
- 天文年鑑 編集委員会 (編集)
- 誠文堂新光社 2019-11-20
- 単行本
- 4416719485 (ASIN), 9784416719480 (EAN), 4416719485 (ISBN)
- 評価
天文ファン必携。2020年版。