AI がハッキングを始める日
Bruce Schneier 先生の AI ハッキングに関する一連の記事をブックマークとして挙げておく。
- The Coming AI Hackers | Belfer Center for Science and International Affairs
- Hackers Used to Be Humans. Soon, AIs Will Hack Humanity | WIRED
私は所謂「シンギュラリティ」にはもはや微塵も関心がないが,道具・手段としての「AI 技術」についてリスク・ベネフィットをきちんと評価して規制すべきところは規制すべき,とは考えている。
「理学」が「真理の追求」なら「工学」は「善の実装」である。 何を以って「善」とするかは議論の余地があるだろうが,エンジニアが自らの首を絞めることにならないよう気をつけなければ。
人と機械の責務分担
(これで思い出したが,以前に Facebook の TL に書きなぐった戯れ言を以下に記しておく)
この定義で考えると,今の世の中に「自律」機械はまだ登場していないことになる。 もしそのようなものが登場すればシンギュラリティ(特異点)到達ということになるのだろう。 まっ(少なくとも「現在」からの延長線上の未来では)ありえへんけど(笑)
もう少し踏み込んで考えるなら,機械に「自らが行動する際の基準と目的を明確を持ち、自ら規範を作り出すことができる」ことを期待してはいけないし,そのような期待を前提としたルール・メイキングは意味がない,と思っている。
であるならルールの適用と運用は人間側に任せるべきで,機械はあくまで運用補佐として振る舞うに留める。 つまり機械に「最終判断」させるべきではない,ということだ。
ハードでもソフトでもこうした「人と道具・機械との責務分担」をどう設計するかというのはかなり重要で,現状として人の側が最終判断を行うのであれば,システム上のルール設定も(もっと広く)法規制も人の側に寄せた設計をすべきと思っている。
参考図書
- 社会は情報化の夢を見る (河出文庫)
- 佐藤俊樹 (著)
- 河出書房新社 2010-09-03 (Release 2016-07-29)
- Kindle版
- B01J1I8PRQ (ASIN)
- 評価
1996年に出版された『ノイマンの夢・近代の欲望―情報化社会を解体する』の改訂新装版。しかし内容はこれまでと変わりなく,繰り返し語られる技術決定論を前提とする安易な未来予測を「情報化」社会論だとして批判する。
- マップス 01 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
- 長谷川 裕一 (著)
- KADOKAWA 2012-06-23 (Release 2014-03-31)
- Kindle版
- B00JB3F73M (ASIN)
- 評価
20世紀を代表するスペースオペラ漫画(のひとつ)
- キカイダー02(1) (角川コミックス・エース)
- MEIMU (著), 石ノ森 章太郎 (その他)
- KADOKAWA 2013-09-17 (Release 2013-10-17)
- Kindle版
- B00F5P454W (ASIN)
- 評価
「キカイダー」を神秘学的視点で再解釈する(笑)