Ubuntu 21.10 へのアップグレード(本番)

no extension

前回の続き。

Ubuntu 21.10 日本語 Remix が登場したので,自宅のサブマシンに真っさらからインストールしてみたが,前回アレだった日本語周りも特に問題なく動いてる感じなので,いよいよメインマシンをアップグレードすることにした。

アップグレード作業自体は滞りなく完了。

  1. 日本語入力周りは問題なく動いている。 Ubuntu コミュニティのご尽力に感謝
  2. 前回書いたとおり Firefox は Snap 版になっていたが,こちらも問題なし。日本語フォント周りも壊れることなくちゃんと設定された
  3. Thunderbird が 91 系にアップグレードされている。今のところは特に問題なし
  4. LibreOffice が 7.2 系にアップグレードされている。 OpenPGP で暗号化したファイルもちゃんと開けるし,問題ないだろう
  5. KeePassXC は 21.10 リリース以降アップデートされてないため APT リポジトリを impish に切り替えれない(apt update でワーニングが出る)しばらくは様子見か
  6. 同じく pgAdmin4 も 21.10 リリース以降アップデートされてないため APT リポジトリを impish に切り替えれない。こちらもしばらくは様子見

Japanese Team の APT パッケージ・リポジトリは以下のコマンドで追加できる。

$ sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -P /etc/apt/trusted.gpg.d/
$ sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -P /etc/apt/trusted.gpg.d/
$ sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/impish.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
$ sudo apt update

mount.cifs で手こずる

アップグレードして再起動したら NAS に接続できなくなったのには焦った。

もしかしたら Ubuntu 21.04 以降で Active Directory に対応したことが影響してるのかも知れないが, SMB でマウントする際の認証情報で domain または workgroup オプションでドメイン名またはワークグループ名を明示しないとダメぽいみたい。 でも,なんで前のバージョンで上手くいってたのか…

まぁ,でも,今は /etc/fstab ファイルで設定するのは時代遅れみたいなので,見直しが必要かなぁ。

GnuPG が古すぎる

GnuPG

$ gpg --version
gpg (GnuPG) 2.2.20
libgcrypt 1.8.8
Copyright (C) 2020 Free Software Foundation, Inc.
License GPLv3+: GNU GPL version 3 or later <https://gnu.org/licenses/gpl.html>
This is free software: you are free to change and redistribute it.
There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.

Home: /home/username/.gnupg
サポートしているアルゴリズム:
公開鍵: RSA, ELG, DSA, ECDH, ECDSA, EDDSA
暗号方式: IDEA, 3DES, CAST5, BLOWFISH, AES, AES192, AES256,
      TWOFISH, CAMELLIA128, CAMELLIA192, CAMELLIA256
ハッシュ: SHA1, RIPEMD160, SHA256, SHA384, SHA512, SHA224
圧縮: 無圧縮, ZIP, ZLIB, BZIP2

と,相変わらず古すぎる。 2.3 系にしないのは仕方ないとしても,せめて 2.2.32 相当には上げておかないと拙いと思うのだが,その気配はないよね。

OpenSSH と OpenSSL はこのままでいいか

OpenSSH と OpenSSL は

$ ssh -V
OpenSSH_8.4p1 Ubuntu-6ubuntu2, OpenSSL 1.1.1l  24 Aug 2021

となっている。 バックポート・パッチが当たっているはずなので,あまり気にしてない。 次の LTS バージョンである Ubuntu 22.04 では OpenSSL 3.0 に上げるらしいので,おとなしく待つことにしよう。

やっぱ問題は GnuPG だよな。 まぁ,サブマシンを真っさらの Ubuntu 機にできたので,これを使って GnuPG 2.3 系の実験を始めるのもいいかも知れない。

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