「『大きすぎてつぶせない』というハック」
Bruce Schneier 先生の『ハッキング思考』に「『大きすぎてつぶせない』というハック」という見出しの章がある。
最近「『大きすぎてつぶせない』というハック」について書かれた翻訳記事を見た。 例によってSF作家の Cory Doctorow 氏による記事の翻訳である。
こんな感じ。
まぁ,最後のオチは
という感じに締めくくられているのだが(笑) 米国大統領選挙が終わりトランプ政権が復活した今『ハッキング思考』は改めて読む価値のある本だと思うよ。
私はもうテレビを全く見てないし,最近 Mastodon や Bluesky の TL でチラホラ見かける某芸能人の不祥事やそれに絡むテレビ局の騒動に微塵も興味はないのだが,見かけるたびに思い出すのが2007年の関西テレビの不祥事だ。 なんせ20年近く前の話なので若い人は知らないかもしれないが。
当時は電波免許を取り上げろみたいな論調も強かったし一時期は民放連から除名されたこともあったけど,結局翌年には民放連に再加入してるし総務省も「警告」はしたけど電波を取り上げることはしなかった。 まさに「大きすぎて潰せない」ってやつだ。 まぁ,該当する番組は打ち切りになったし関係者の何人かの首は切られたんだろうけど,概ね「何も変わらなかった」と言っていいだろう。
今回も広告主が抜けたあとはAC某で埋めてるって話だし1,引退が云々とか言ってる某芸能人も離れた広告主も,ほとぼりが冷めたらしれっと帰ってくるんだろう。 電波を取り上げろみたいな議論も聞かないし,他テレビ局等もゴシップ以上の扱いではなさそうだし(深くツッコんだら「おまえがゆーな」とか言われて藪蛇だろうし。巳年だけにw) 騒ぐだけ騒いで「何も変わらない」という点では,今回もえっと変わらんっちうわけだ,多分。
どんなメディアでも同じだけど,見る(聞く)側から見れば,その情報の価値なんて「噂」と同程度ってことよねー。 人間社会ってのはまっこと業が深い…
参考図書
- ハッキング思考 強者はいかにしてルールを歪めるのか、それを正すにはどうしたらいいのか
- ブルース・シュナイアー (著), 高橋 聡 (翻訳)
- 日経BP 2023-10-12 (Release 2023-10-12)
- Kindle版
- B0CK19L1HC (ASIN)
- 評価
Kindle 版が出てた!
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営利企業が広告を引き上げてるのにAC某の支援団体はこの事態に文句を言ったりしないのかな? テレビに映れば背景はどうでもいいとかかな? ↩︎