Pckt に新しい PDS レジストリを作る

no extension

AT Protocol (以降 atproto) ベースのブログサービスに pckt (@pckt.blog) というのがある。 先日紹介した Leaflet と同じく standard.site Lexicon に基づいた構成になっている。

pckt.blog

この pckt が自前の PDS (Personal Data Server) を launch したらしい。

When you sign up for pckt blog, you will get the opportunity to claim a username that’s part of our pckt.cafe personal data server.

That means you will get to choose a handle like @your-name-here.pckt.cafe which will be usable to sign in across the atmosphere for apps like Bluesky, Germ Network, Stream.place, and any place built with AT Protocol.

ちょっと試してみよう。

PDS レジストリの作成

Register ページから作成できる。

Register - pckt

入力したメールアドレスに対して確認用の URL が送られるのでので必ず実行すること。 上手く登録できるとダッシュボード画面が表示される。

Dashboard - pckt.blog

とりあえずブログ名を決めてしまおう。 入力したブログ名がサブドメイン名になるので注意。 ブログ名は後で変更できる。

Dashboard - pckt.blog
Dashboard - pckt.blog

ダッシュボードの右側に注目すると,サインアップ直後では制限が大きいことが分かる。 制限内で試す分には問題ないが,本格的に利用するなら有料版にアップグレードする必要がある。

Subscription - pckt.blog

アカウント情報

ダッシュボード右上のハンバーガーメニューから “Account” を選択すると以下の画面になる。

Account Settings - pckt.blog

どうやら PDS レジストリを作成すると自動的に Bluesky のアカウントも作成されるようだ。

Bluesky

DID の項目から PDSls のサイトへ行ける。

PDSls
via PDSls

色々と記述があるが,ここでは DID, Aliases, Services の3点のみ確認できればよい。

  • DID: did:plc:4kzexuq4xieuarc3q6lmkeou
  • Aliases: at://spiegel.pckt.cafe
  • Services: https://pds.pckt.cafe

折角なので,ハンドル名 spiegel.pckt.cafe を独自ドメイン名 photos.baldanders.info に変更してみる。

ハンドル名を独自ドメイン(サブドメイン)に変更する

ハンドル名にドメイン名を割り当てる方法は以下の2つがある。

  1. DNS の TXT レコードに DID を設定する
  2. https://domain-name/.well-known/atproto-did に DID を設定する

そもそもユーザが DNS にアクセスできない場合は2番目の方法をとるしかない。 もうひとつ注意しないといけないのは,サブドメインをハンドル名にしたい場合だ。

私は baldanders.info ドメイン以下のレコードに対してフル権限を持っているので(ぞんぞがさばる),サブドメインをいくつでも追加できるし TXT レコードも自由に追加できる。 ただし 既に CNAME で既にサブドメインを Web サイトに割り当てている(例えばここのブログは GitHub Pages を利用して CNAME で独自ドメインを割り当てている)場合は1番目の方法では上手くいかないため2番目の方法をとるしかない1

既にあるサイトに /.well-known/atproto-did ファイルをセットする手もあったが,今回は CNAME レコード設定を避けて photos.baldanders.info をハンドル名とした。 こんな感じ。

_atproto レコードは baldanders.info ドメインに対応し _atproto.photos レコードは photos.baldanders.info ドメインに対応している。

nslookup コマンドが使えるのであれば,以下のように確認できる2

$ nslookup -q=txt _atproto.photos.baldanders.info 1.1.1.1
Server:		1.1.1.1
Address:	1.1.1.1#53

Non-authoritative answer:
_atproto.photos.baldanders.info	text = "did=did:plc:4kzexuq4xieuarc3q6lmkeou"

Authoritative answers can be found from:

photos.baldanders.info ドメインをハンドル名として登録するには Bluesky の設定画面を使うとよい。 最初に spiegel.pckt.cafe で Bluesky にサインインしておいて Settings → Account → Handle で以下の画面が表示されるので “Enter the domain you want to use” の項目に photos.baldanders.info を入力する。

Change Handle - Bluesky

Add the following DNS record to your domain:” の部分は(既に登録済みなので)無視してよい。 最後の “This should create a domain record at:” の部分が

_atproto.photos.baldanders.info

になっていることを確認して “Verify DNS Record” をクリックする。

Change Handle - Bluesky

“Domain verified!” と表示されれば DNS レコードが正しく読み込まれている。 あとは “Update to photos.baldanders.info” をクリックして完了である(クリックしないと完了しない)。 完了後は新しいハンドル名でサインインし直すこと3

pckt のほうもサインインし直してね。

Account Settings - pckt.blog

PDSls で PDS の状態を確認してみる。

PDSls
via PDSls

最後に Bluesky プロフィール画面を整えておく。

Bluesky

なにか記事を書いてみる

アカウントとハンドルについてひととおり設定ができたところで,なにか記事を書いてみる。

その前にブログのカスタマイズをしておく。 ダッシュボード右上のハンバーガーメニューから “Customize” を選択する。 今回はこんな感じにした。

Customize - pckt.blog

テーマはプリセットされているものから選択できる(自身でカスタマイズも可能)。 フォントもある程度選べる。 ただし日本語の場合はどれを選んでも Serif か Sans-Srif かくらいの違いしかないみたい。

ダッシュボードから “New Post” で記事を書いてみる。

編集は WYSIWYG (What You See Is What You Get) スタイルで,今どきの markdown 記法とかは使えない。 行頭に / を入力するとメニューが出てくる。

タスクリストが書けるのか。 これは嬉しい。

コードも書ける。

テーブルも書ける。

文章中の文字列にハイパーリンクを仕込めない。 その代わり URL を書くとリンクカードに変換してくれる。

数式は無理そう。

文章中の文字列にハイパーリンクを仕込めないとなると,記事の構成を工夫する必要があるかもしれない。 数式が使えないのは… 人によるか。

完成した記事はこんな感じ。

こんにちは,Pckt - お散歩カメラ - pckt.blog

Bluesky と連動してるくせに publish と同時に Bluesky へのポストしてくれるとかはないらしい。 Bluesky へのポストは当面手動で行うか。

こんにちは,Pckt - お散歩カメラ osanpo.pckt.blog/pckt-ya0be17

[image or embed]

— Spiegel with お散歩カメラ (@photos.baldanders.info) March 4, 2026 at 2:17 PM

今日はこの辺で勘弁してやろう(笑)


  1. CNAME レコードと(TXT を含む)他のレコードとの関係がよく分かってなくて,しばらく悩んでしまった。アホである。 RFC 1912 も参照のこと。 ↩︎

  2. コマンドラインにある 1.1.1.1Cloudflare が運営するパブリック DNS リゾルバである。 ↩︎

  3. サインイン時の Hosting Provider はデフォルトの Bluesky Social ではなく pds.pckt.cafe を指定すること。ちなみに認証は OAuth である。 ↩︎