G7 による『オープンな AI』の定義

no extension

例によって Bluesky の TL で見かけた記事より:

世間で言う所謂「オープンソース AI」について G71 でちゃんと定義しましょう,ということのようだ。 GitHub Copilot に簡単に要約してもらった。 こんな感じ:

G7 が合意した「オープンな AI」の共通定義

2026年の G7 デジタル・技術大臣会合(フランス・エヴィアンで開催予定の第52回 G7 サミットに先立ち実施)では,オープンソース AI をめぐる用語の共通定義に合意した。

用語 定義
Open Source AI with Open Data モデルの重み・デプロイコード・学習コード・完全な学習データを含め,オープンソースライセンスのもとで無償公開された AI
Open Source AI モデルの重み・デプロイコード・学習コードを含め,オープンソースライセンスのもとで無償公開された AI。完全な学習データの公開が法的・技術的に不可能な場合は,代わりにデータに関する情報(Data Information)の提供が必要
Open Weights AI 重みとデプロイコードをオープンソースライセンスのもとで無償公開した AI(学習コード・学習データの公開は必須でない)
Weights Available AI 重みとデプロイコードを無償公開しているが,商用利用・地域・用途などに制限を設けたライセンスで提供される AI

これらは「AI オープン性のスペクトラム」として位置づけられており,Open Source AI with Open Data が最もオープンで,Weights Available AI が最も制限が多い。

ちなみに,ここで言う「無償」は “free of charge” のこと。 AI 企業が好き勝手絶頂なことを言ってるからねぇ。 この定義が定着することを祈るよ。

Kagi Assistant にも色々と訊いたのだが,今回のこれはポッと出てきたものではなく,2023年の G7 広島サミットで立ち上げられた「広島 AI プロセス」と関連しているようだ。

時期 主な出来事
2024年5月 広島AIプロセスの精神に賛同する国々の自発的な枠組みである「広島AIプロセス・フレンズグループ」が発表される
2025年2月 フレンズグループの初の対面会合が東京で開催される
2026年3月 フレンズグループ第2回対面会合が開催され、「広島AIプロセス・フレンズグループ アクションプラン2026」が策定される

広島 AI プロセス」は G7 が立ち上げた枠組みだけど,それ以外の国も巻き込むための組織が「フレンズグループ」で, G7 デジタル・技術大臣会合の「意思決定」と広島 AI プロセス・フレンズグループのアクションプランは相補的な関係になっているようだ。 だから G7 側で用語の定義をしたりするんだねぇ。

というわけで,日本もちゃんと AI 外交の仕事をしてるという話でした。 まぁ,市場が突出してて政治が追いついてないというのは,いつものことだが。


  1. G7(Group of Seven; 主要7か国首脳会議)のメンバーは,日本,アメリカ,カナダ,フランス,イギリス,ドイツ,イタリアの7ヶ国および欧州連合(EU)。これにゲスト国や国際機関が参加することもある。 ↩︎