最近の話題(2026-06-07)
例によって Mastodon や Bluesky の TL で見かけた記事を紹介する。 今回は複数あるので,コメントは簡単に。
お品書きはこちら:
ではどうぞ。
非会員による Kagi Translate 利用の一時停止
私は Kagi Translate がローンチする前にサブスクリプション契約をしていたので気が付かなかったが,今まではサインアップしなくても誰でも Kagi Translate を使うことができたらしい。 したら,エラい人気だったらしく,運営コストがヤバいことになってるそうな。 そこで,一時的に有料会員(無料の Trial プランも除外かな)のみ利用可能にしたとのこと。 この一時的制限がいつ解除されるのか(あるいは恒久的なものになるのか)はまだ決まってないみたい。 もしかしたら Kagi Translate のみ利用可能な格安プランとかできるかも?
Kagi Translate の日本語訳は,最初の頃こそぎこちなかったが,今では Google 翻訳を凌駕する性能だと思っている。 文脈や話者ごとに別訳も提示してくれるし,入力もテキストだけでなく PDF やオフィスドキュメントなどにも対応している。 あとは辞書機能と校正機能かな。 校正機能は結構ヘヴィに使っている人もいるようだ。
個人的にはメインの Kagi Search にしても Kagi Assistant にしても(月10USD程度なら)お金を払う価値は十分あると思うけどねぇ。
Bridgy Fed からの信頼できる脱出
Bridgy Fed 内にあるアカウントをネイティブ・アカウントに移行できる機能を提供開始したらしい。
If you’re bridging from the Atmosphere to the Fediverse, you can migrate the bridged account to Mastodon; if you’re bridging from the Fediverse to the Atmosphere, you can migrate the bridged account to any PDS of your choice. After that, you’ll have two native accounts that you can choose to use separately, or migrate them into a service like Wafrn that lets you use both protocols with one account.
さらに Mastodon でアカウントを「引っ越し」した場合でも Bridgy Fed も追従できるようになったそうな。
From now on, we track your Fediverse moves and automatically migrate your bridged account with it. No action needed on your side – we handle all the work, and you can keep posting across the bridge to all your followers on the Atmosphere.
個人的にこれらの機能を使うことは(今のところ)ないと思うけど,プラットフォームからの脱出方法があるというのは安心材料と言える。
Linus Torvalds は激おこらしい(いつものこと?)
“AI is a great new tool, but it’s a tool, and when I see people saying, ‘Hey, 99% of our code is written by AI,’ I literally get angry, because those same people — I can pretty much guarantee — that 100% of their code is written by compilers. But they never say that.”
「コードの 99% が AI によって書かれている」としても AI が書けない(書かない)残り 1% が最も重要なのよ。 「コードを書かない人」はそのことに気が付かず,統計上の数字だけを見て人材を機械に置き換えようとする(そして往々にして失敗する)。 これはプログラミングに限ったことではないと思う。
昨今の「生成 AI」に対する Linus Torvalds 氏の見解は一貫していて,上の引用にもある通り「 AI はあくまでもツール」というものだ。 故に,この便利なツールをどのように使うかということには関心があるようだが, AI が人に取って代わるとか,ましてや「自分たちは神を創造できる」などと頭のおかしいことを言う連中には絶対に与しないと思う。
私もどちらかというと Linus Torvalds 氏に近いかな。 ただ AI に対して命令(command)でも指示(instruction)でもなくプロンプト(prompt)を与えるという点が従来の「道具」とは違う点だと最近は考えている。
“People who know what they’re doing to understand systems will be able to prompt tools to write good code,” Torvalds said. “People who don’t understand the complexity of systems will also prompt systems and write processes that will fail. So, I think you do want to understand how it all works.”
GitHub Copilot が登場した当初はコードを「洗浄」する生成 AI に反発が大きかったが,今や AI にコードを書かせることが当たり前になっている。 その一方で
という懸念にも見られるように FOSS の価値というか優位性は,少しずつ低下しているようにも見える。
どうなるやら。
欧州は脱米国に突き進むのか
ゼロ年代は(オバマ政権に替わるまで1)「チャイナ・リスク」が問題視された。 今や「US リスク」について真剣に考えなければならない時代になっている。 その意味で欧州が脱米国に走るのは自然な成り行きに思える。
私の観測範囲は広くないが,特に atproto を中心とした The Atmosphere 界隈を眺めると脱米国の動きが目立つ。 Eurosky とか Streamplace とか tangled とかあからさまだもんねぇ。
そういやゼロ年代, Bill Gates 氏が Microsoft に健在で「悪の帝国」などと呼ばれていた頃,欧州は脱 Microsoft として Linux などの FOSS 製品を積極的に導入しようとしたんだよね。 結局は失敗したっぽいけど。 今回はどうなるやらだよ
たとえ欧州の企業や政府機関がMicrosoft Outlookのような米系サービスから移行したとしても、「スマートフォンでは依然として米国製OSを使っているかもしれませんし、米国企業の管理下にあるインターネット基盤を利用せざるを得ないでしょう」とヴェルディエは語る。「現時点では、こうした巨大テック企業を完全に代替できる存在はありません」
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オバマ政権(というか民主党政権)は中国を「未開拓市場」とみなして積極的に関与する政策に転換した。もちろん米国の事実上の属国である日本も追従する。でも中国のような老獪な国に対してそれは悪手だったんじゃないだろうか,と今にしては思えてならない。米国が「覇権主義」から手を引き始めたのは子ブッシュ政権時代から(政権を超えて)一貫している。その意味で現トランプ政権は,そうした米国の姿勢を加速しているだけとも言える。中国は独裁政治をやりすぎて陰りが出ている。英雄はやはり晩節を汚すのか? まぁ,トランプ氏は最初から晩節で既に汚しまくりだけど(笑) 政治には,過去に対しても未来に対しても「もしも」はない。結果が全て。 ↩︎
