GnuPG 2.2.23 のリリース【セキュリティ・アップデート】
GnuPG 2.2.23 がリリースされた。
詳細はこちら。
今回は,以下の脆弱性の改修を含んでいる。
CVE-2020-25125
ちなみに 2.2.20 以下のバージョンには影響しない。
AEAD (Authenticated Encryption with Associated Data; 認証付き暗号) は次期 OpenPGP (RFC 4880bis) で導入予定の暗号モードで,先行して GnuPG に組み込まれている。
インパクトも可用性リスクのみと思われる。
後述するが,結構インパクトが大きかった。
なので,殆どの人には影響はないと思うが,実験的に最新 GnuPG を試しておられる人はご注意を。 また,知らない人の鍵はインポートしないように(笑)
CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
- 深刻度: 重要 (Score: 7.8)
基本評価基準 | 評価値 |
---|---|
攻撃元区分 | ローカル |
攻撃条件の複雑さ | 低 |
必要な特権レベル | 不要 |
ユーザ関与レベル | 要 |
スコープ | 変更なし |
機密性への影響 | 高 |
完全性への影響 | 高 |
可用性への影響 | 高 |
アップデートは…
アップデートは計画的に。
ブックマーク
参考図書
- 暗号化 プライバシーを救った反乱者たち
- スティーブン・レビー (著), 斉藤 隆央 (翻訳)
- 紀伊國屋書店 2002-02-16
- 単行本
- 4314009071 (ASIN), 9784314009072 (EAN), 4314009071 (ISBN)
- 評価
20世紀末,暗号技術の世界で何があったのか。知りたかったらこちらを読むべし!
- 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス
- 結城 浩 (著)
- SBクリエイティブ 2015-08-25 (Release 2015-09-17)
- Kindle版
- B015643CPE (ASIN)
- 評価
SHA-3 や Bitcoin/Blockchain など新しい知見や技術要素を大幅追加。暗号技術を使うだけならこれ1冊でとりあえず無問題。