最近の天文ニュースより
やぁ。 1月はあっという間に行って2月になっちゃいましたよ。
ところで,ここのところ天文学関連で面白いニュースがいくつかあったので以下に簡単に紹介してみる。
地球から流出した酸素が「地球風」に乗って月に届いている,らしい
- Biogenic oxygen from Earth transported to the Moon by a wind of magnetospheric ions : Nature Astronomy
- 月における生命の足跡 | Nature Astronomy | Nature Research : 論文のダイジェスト記事
- 地球の高層大気から流出した酸素イオンを月周回衛星「かぐや」で検出 | 宇宙科学研究所
- 地球大気の酸素、月まで届いていた 衛星「かぐや」データより大阪大学など発表 | sorae.jp : 宇宙(そら)へのポータルサイト
何故か NHK のニュースで報じられたそうで微妙に反響があるようである。
ちうことで,今後の研究が楽しみな分野になりそうだ。
国際天文連合による政治声明
IAU が珍しいことするなぁ,と思ったが
ということで「そりゃそうか」って感じ。 たとえば大きな国際学会を開こうにも政治的理由により参加できない研究者がたくさんいるということになる。
トランプ大統領の派手なパフォーマンスに少なからず幻惑されてしまうのだが,よく考えたらこういうのって「いかにも共和党がやりそうなこと」なんだよね。 特定の人たちを差別的にみなしたり科学プロジェクトを意図的に冷遇したり,ブッシュ政権時代も相当アレだった。
まっ,これが本当の政権交代というものである1。
2018年の暦要項
例年通り2018年の暦要項が出た。
一応解説すると,日本の暦は国立天文台から毎年2月に翌年のものが発表され官報に載せられる。 内容としては,休日や祝日,朔望月や二十四節気,日食や月食といったものを含む。
たとえば,いわゆる旧暦は正式には暦として認められていないが,国立天文台から発表される朔望月や二十四節気を使って旧暦を決定することができる。
その他ブックマーク
- 宇宙のレンズが裏付ける予想より速い宇宙の膨張 | Kavli IPMU-カブリ数物連携宇宙研究機構
- 太陽風の影響、太陽系最強のバリアをくぐり抜ける 〜「ひさき」、太陽風の影響が木星磁気圏の内部にまで及んでいることを証明〜 | 宇宙科学研究所
- 【一部修正】月面着陸競争のグーグル・ルナーXプライズ、日本の「ハクト」を含む最終候補5チームを発表 | 月探査情報ステーション
- 超小型探査機が彗星の水のなぞを解明 | 国立天文台(NAOJ)
- 地球外生命体は「常識」 世界最高性能「アルマ望遠鏡」が解き明かす生命の根源 (1/3) 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版
- 【研究成果】遠方の星形成銀河でさぐる宇宙の泡構造~暗黒物質(ダークマター)の中で進化する銀河にせまる~ | 広島大学
- 冥王星のクジラ模様は衛星カロンを作ったジャイアント・インパクトの痕跡だった | 東工大ニュース | 東京工業大学
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インターネットを通じた世論調査では件の大統領令に対して賛成側がわずかに多いという結果になったそうだ。トランプ政権はおそらくこのまま突き進むのであろう。(参考: Age-of-Trump - Spiegel’s Branch - Scrapbox) ↩︎