アニメ「けものフレンズ」たーのしー! ...かったよ

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いやぁ衝撃の11話を観た後,ドキドキの1週間でしたよ。 最終話でいい歳したおぢさんが号泣したらどうしようと思ってたけど,なんか「大団円」って感じで泣くよりも嬉しくなっちゃった。 こんな前のめりで深夜アニメ観たのって「這いよれ!ニャル子さん」以来かも知れない。

しかし,こう言っちゃなんだが,なんで「けものフレンズ」を面白いと感じるかうまく言語化できない。 ググってみるといろんな考察があるのだがどれもピンとこないんだよなぁ。

いや,ピンとこないというか机上を滑りまくってる感じ? (でもケモナーな話は面白かった)

ここで私の状況を告白しておくと,まずゲームアプリはやってない。 存在することすら知らなかった。 深夜アニメについても全くスルー。 niconico や Twitter も(S/N 比が悪すぎて)ほぼ見ないのでそっち方面からの情報もなし。 じゃあどうやってこの作品を知ったかというと

という記事を見たのがきっかけ。 同時に Qiita にまで「けものフレンズ」が浸食しつつあるのを目の当たりにしたってのもある(実はこのブログも徐々に浸食されていったのだが)。

で,手っ取り早く Amazon Video でレンタル(1話あたり税込216円)して6話くらい一気に観たのだが,そのときは「普通に面白い作品」という感想だった1。 要するに「わーい」とか「たーのしー」とかいった台詞がインターネット・ミーム(Internet meme)として独自に伝搬してるのかな,という印象。 Facebook の友人も似たようなこと言ってたし。

で,何となくネットの情報を漁ってたのだが,これが止まらないの。 漁れば漁るほど「情報飢餓感」が増していくのだ。 たぶんポジティブな感想や考察が多いことも一因なんだと思う。

けものフレンズの巧妙なところって一話の前半で作品に対してネガティブな感情を持ちうる人をコミュニティからある程度排除したこと、と勘ぐってみる。

この飢餓感には覚えがある。 そう,「這いよれ!ニャル子さん」のときと同じ。 当時はクトゥルーなネタがよく分からなくてネットを漁り始めたのがきっかけだった。

けものフレンズ」ではいたるところに伏線やギミックが散りばめられている。 もちろんストーリーはちゃんとあるのだが,作品全体としては「文脈のテーマパーク」という印象を受けた。

そして散りばめられた伏線が最後の2話で一気に回収されるのだが,その「回収」すら「テーマパーク」の一部(アトラクション)として配置されているのは見事というほかない2。 更に「まだ何かあるんじゃないか」と「ゆうえんち」に何度も通う子供のように1話から観返して気づかなかった伏線とその回収に気づいたりするのだ。 この「気づき」が更に飢餓感を増幅させる。

というわけで,他の視聴者とは感じ方が異なるかもしれないけど,最後の1秒まで楽しむことができました。

ちなみに私はアライさんが好み。 なので11話のアライさんに萌えまくった。 なんていい子! これはぜひ広島カープとのコラボ企画をやっていただきたいところなのだが,広島市が「テレ東圏外」なせいか,どうも「コレジャナイ」感じになっちゃってるようだ。

新作もあるっぽいので今後も期待である。

ブックマーク

参考図書

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けものフレンズ コミックアラカルト ジャパリパーク編 けものフレンズコミックアラカルト (角川コミックス・エース)
少年エース編集部 (編集), けものフレンズプロジェクト (その他)
KADOKAWA 2017-03-25 (Release 2017-03-25)
Kindle版
B06XPL6LX6 (ASIN)
評価     

アルパカは愛されてるなぁ。

reviewed by Spiegel on 2017-03-29 (powered by PA-APIv5)


  1. そういえば「けものフレンズ」の感想で声優さんの棒読みが云々というのがあったが,私らの世代は「クリィミーマミ」で鍛えられてるので全く苦にならない(笑) つかあの棒読みも演技だよね。 ↩︎

  2. ゲームでは大型セルリアン討伐イベントがあったそうで,協力してセルリアンを倒したりしたんだとか。 ↩︎