ようやく縁が切れました(もしくは Web 2.0 終焉の象徴としての Yahoo!)
先週の話でナニだが Flickr サイトを訪ねたところアカウントを(Yahoo! から)移行するよう言われた。
【2019-04-23 追記】
実は2019年3月初めの時点でアナウンスが出ていたのだがすっかり忘れきっていた。
テヘペロ :-P
よーやく Yahoo! からオサラバできるぜ!
思えば Verizon/Oath (旧 Yahoo! の身売り先) が Flickr を SmugMug に売り飛ばしたのはもう1年も前の話である。
あれから私はこの時を心待ちにしていたのだ。 これでようやく Yahoo! アカウントは「要らない子」になった。 めでたしめでたし。
Web 2.0 終焉の象徴としての Yahoo!
あの当時, Yahoo! に買収された Flickr がアカウントを Yahoo! アカウントに統合するとアナウンスしたときは,そりゃあもう大炎上だった。 でも私自身は当時の Yahoo! はそれほど嫌いじゃなかったのだ。 今でこそ GAFA だが,当時の Facebook はまだ米国学生向けのオタク・サービスだったし Apple は(米国と日本以外は)死に体だった。 つまりあの時のネットにおける覇者は GAY であり GAY に買収されることが “Web 2.0” における「あがり」だったのだ。
いつから Yahoo! はあんなに「駄目な子」になってしまったのだろう。 「駄目な子ほど可愛い」というが Yahoo! に対しては全くそんな気分にはなれず,特に2010年代に入ってからは Flickr や del.ico.us に対して「早くニゲテー」と言いたい気持ちでいっぱいだった。 彼らが Yahoo! と共に沈没しなかったのは幸運としか言いようがない。
ネットにおける「勝者」は話題にも分析の対象にもなるが Yahoo! のような「敗者」こそ “Web 2.0” を象徴するものとしてもっと分析されるべきだと思うんだよねぇ。
しかし,つくづく “Web 2.0” は古語になり果ててしまったなぁ。 諸行無常。
参考図書
- グーグル ネット覇者の真実
- スティーブン・レヴィ (著), 仲達志;池村千秋 (翻訳)
- CCCメディアハウス 2011-12-16 (Release 2012-08-31)
- Kindle版
- B009LFBL4Y (ASIN)
そういえばこれ Kindle で買い直したのに途中まで読んでそのまま積ん読だったよ。ゼロ年代の Google を中心とした話なのでちょっと古びた感はあるが歴史書としては今でも通用するだろう。書評はこちらが参考になる。
- もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来
- yomoyomo (著)
- 達人出版会 2017-12-25 (Release 2019-03-02)
- デジタル書籍
- infoshare2 (tatsu-zine.com)
- 評価
WirelessWire News 連載の書籍化。感想はこちら。祝 Kindle 化!
reviewed by Spiegel on 2018-12-31