2020年10月の暦
2020年10月も spiegel-im-spiegel/koyomi パッケージを作って暦を浚ってみる。 なお spiegel-im-spiegel/koyomi パッケージは v0.1.5 をリリースしている。 今回も外部パッケージのバージョンを上げただけだけど。
国立天文台のデータを使っているため,暦象の基準が日本の暦になっている点に注意。
日付 | 内容 |
---|---|
2020-10-02 | 望(満月) |
2020-10-02 | 水星が東方最大離角 |
2020-10-06 | 火星が地球最近 |
2020-10-08 | 寒露 |
2020-10-10 | 下弦 |
2020-10-14 | 火星が衝 |
2020-10-14 | 水星が留 |
2020-10-17 | 朔(新月) |
2020-10-20 | 土用の入り |
2020-10-23 | 上弦 |
2020-10-23 | 霜降 |
2020-10-26 | 水星が内合 |
2020-10-31 | 望(満月) |
そうそう。
どっかの馬鹿な国際スポーツ大会のせいで今年の10月の祝日はなくなりました orz
天象
各用語の意味は以下の通り。
「留」とは「惑星の地心視赤経の時間変化が0、すなわち赤経方向の動きが止まる瞬間」,もっと簡単に言うと天球上の(見かけの)惑星の動きが反転する瞬間を指す。
火星が最接近
既に十分見頃だが火星が 2020-10-06 に最接近となる。 つっても中接近くらいだけど。
中秋の名月とブルームーン
今年は 2020-10-01 が中秋の名月で,翌2日が望(満月)である。 そんで,10月最終日の日付が変わる直前(23:49)に2回目の望となる。 いわゆる「ブルームーン」である。
実は「月内2回目の満月」をブルームーンと呼ぶのは天文雑誌 “Sky & Telescope” による誤解なのだが,けっこう定着しちゃってる感がある(笑) 元々は “Once in a blue moon” といって「ありえないこと」とか「滅多にないこと」を指す慣用句で,世界各地に逸話や伝説があるらしい。
土用の入り
「土用の入り」は雑節のひとつで,元々は「五行説」の考えから来たものである。
四季を「五行説」に当てはめようとするとひとつ足らなくなるので,各季節の終わりの1/5ずつを集めて土の季節つまり「土用」としたそうな。 無理やりですねぇ(笑)
現在の定義では太陽黄経が 27°, 117°, 207°, 297° となる日が「土用の入り」となる。
コード
今回使用したコードは以下の通り。
package main
import (
"fmt"
"os"
"github.com/spiegel-im-spiegel/koyomi"
)
func main() {
start, _ := koyomi.DateFrom("2020-10-01")
end, _ := koyomi.DateFrom("2020-10-31")
k, err := koyomi.NewSource(
koyomi.WithCalendarID(
koyomi.Holiday,
koyomi.MoonPhase,
koyomi.SolarTerm,
koyomi.Eclipse,
koyomi.Planet,
),
koyomi.WithStartDate(start),
koyomi.WithEndDate(end),
).Get()
if err != nil {
fmt.Fprintln(os.Stderr, err)
return
}
fmt.Println("| 日付 | 内容 |")
fmt.Println("| ---- | ---- |")
for _, e := range k.Events() {
fmt.Printf("| %v | %v |\n", e.Date, e.Title)
}
}
ブックマーク
参考図書
- 天文年鑑 2020年版
- 天文年鑑 編集委員会 (編集)
- 誠文堂新光社 2019-11-20
- 単行本
- 4416719485 (ASIN), 9784416719480 (EAN), 4416719485 (ISBN)
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天文ファン必携。2020年版。