れいわ時代の「多文化主義的エポケー」
さて,総選挙も終わったことやし,そろそろ愚痴のひとつも書いてええじゃろ。
とはいえ,選挙に関する感想は2年前と同じ。
いや,割と直前まで平仮名で「きしだあきこ」とか書こうか迷ったのよ。 無効票にも白票にもならないようちゃんと投票した私を誰か褒めてくれ(笑)
今回最大のパワーワードは某政党機関紙に書かれていたという「多様性の統一」だろう。 しびれもあこがれもしないけど。
これをどういうつもりで書いたかとか知る気もないが,思い出したのはゼロ年代に私が読んでいた『排除型社会』という本である。 まぁ,このブログでは度々紹介しているけど。 今回もまた少し引用しておこう。
「多様性の統一」というフレーズからはこの「多文化主義的エポケー」なニュアンスがぷんぷん匂う。 ある意味で,かの政党はようやく20世紀末まで到達したかとポジティブに考えることができるかも知れないが(笑)
人の社会は蜂や蟻のような社会とは(たぶん)違う。 人は近代に入ってようやく社会と個の関係について考えることができるようになった。 個人の台頭は「近代の夢」のひとつである。
そして,その関係を突き詰めていけば必然的に多様性(diversity)の問題に行き着く。 多様性に頭を悩ませるということは,私達が社会と個の関係についてちゃんと考えているということで,誇るべきことである。
でもそこから先にはなかなか進めない。 ハムスターの回し車をぐるぐる回してる感じすらする。 挙句の果には某政党のように「懐疑の一時停止」に走ったりするわけだ。
答えが見つからないことを恐れてはいけない。 考えることを止めてはいけない。 それはこれまで人が長い時間をかけて,更にこれからも長い時間をかけて考え続けることなのだ。
とはいえ,馬鹿馬鹿しい選挙結果を受けて来年の目標も「政治的無関心」を継続することに決めた私を誰が責められよう(笑) 手持ちのリソースが少ないんだから馬鹿を相手にする余裕はない。
参考図書
- 排除型社会―後期近代における犯罪・雇用・差異
- ジョック ヤング (著), Young,Jock (原著), 秀男, 青木 (翻訳), 泰郎, 伊藤 (翻訳), 政彦, 岸 (翻訳), 真保呂, 村澤 (翻訳)
- 洛北出版 2007-03-01
- 単行本
- 4903127044 (ASIN), 9784903127040 (EAN), 4903127044 (ISBN)
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- リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門
- 井上 達夫 (著)
- 毎日新聞出版 2015-07-05 (Release 2015-07-17)
- Kindle版
- B011KRIYVS (ASIN)
- 評価
ちゃんとした書評は yomoyomo さんの記事が参考になる。私は途中まで読んで放り投げた。反省はしない(笑)
- 【Momugs Akira】ハムスター回し車 サイレントホイール ハムスター おもちゃ ストレス解消 静か プラスチック ブルー
- bidear01
- その他
- B07925HGCX (ASIN), 0759981407536 (EAN), 759981407536 (UPC)
そういえば,うちは母親がネズミが嫌いだった。
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- Lantis 2021-08-25 (Release 2021-08-25)
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「転スラ」2期 OP 曲。最近のヘヴィ・ローテーション。