図書館に行きたくなる本?
こんにちは。 今週から自転車通勤を始めて,お尻が痛いのにも少し慣れてきた今日この頃です。
今日は午後から半休取って4回目の予防接種をキメてきた(笑) 自転車置き場の場所が分かりにくくて往生したよ。
予約時間の30分以上前に到着して(計画通り)かねてからスキマ時間に読む予定だった本をパラパラと。
- トップランナーの図書館活用術 才能を引き出した情報空間 (ライブラリーぶっくす)
- 晋典, 岡部 (著)
- 勉誠出版 2017-07-31
- 単行本
- 458520055X (ASIN), 9784585200550 (EAN), 458520055X (ISBN)
- 評価
大久保ゆうさんと結城浩さんへのインタビューはなかなか面白かった。インタビュイーによって感想が乱高下するが,そこがインタビュー集のいいところ(笑)
この本は Twitter の TL で流れているのを見かけたのだが,メイン著者の方には申し訳ないけど一昔前の自己啓発本みたいな煽りコピーで購買意欲が減退してしまう。 それでもインタビュイーのラインナップを見ると(敬称略)
- 落合陽一
- 清水亮
- 前野ウルド浩太郎
- 三上延
- 竹内洋
- 谷口忠大
- 結城浩
- 荻上チキ
- 大久保ゆう
- 大場利康
- 花井裕一郎
- 原田隆史
とあり,中でも結城浩さんと大久保ゆうさんは是非とも読んでみたいと思いポチったのだった。 とりあえず,予防接種までの待ち時間で大久保ゆうさんへのインタビューだけ読んだ。
私の中で大久保ゆうさんといえば,青空文庫での「シャーロック・ホームズ」シリーズや「不思議の国のアリス」の翻訳のイメージが強い。 近年だと,それこそ図書館で借りて読んだ『ヒトラーと哲学』が面白かった。 特に訳者あとがきの
にはしびれた(そういやこの本はまだ買ってないな。この際だしポチっておこうか)。
インタビューを読むと,高校生時代から青空文庫に翻訳を提供されているのに「英語の成績全然駄目です。本当に駄目でした」だったそうな。 それで「翻訳をしたら俺も英語力つくかなみたいな下心もあって」でも翻訳を始めるのは凄い。 私なんか中学時代に絶望して英語の成績を上げようとか思わなくなってたよ(結構後悔している)。
最後の方で「逃げ道」としての図書館や青空文庫について言及がある。
読書環境が「逃げ道」になるというのは思いつかなかったが,自身の子供時代を思い返してみれば確かにそういう側面はあったかもな,と思わなくもない。 そして,これらを踏まえて最後の
というセリフにまたもやしびれた!
なお,私の中で久美沙織さんといえば『MOTHER』がダントツです。 エンディングまで泣くんじゃない! あと『ドグラ・マグラ』は友人に勧められて手に取った記憶はあるのですが SAN 値が下がるので最後まで読めませんでした(ウソ。夢野久作は難解すぎて私には無理でした)
ブックマーク
参考図書
- ヒトラーと哲学者: 哲学はナチズムとどう関わったか
- イヴォンヌ シェラット (著), 三ッ木 道夫 (翻訳), 大久保 友博 (翻訳)
- 白水社 2015-01-22
- 単行本
- 4560084122 (ASIN), 9784560084120 (EAN), 4560084122 (ISBN)
- 評価
ナチス・ドイツ時代の哲学史物語という感じ。哲学(者)がヒトラーおよびナチス・ドイツにどのような影響を与えたか,またヒトラーおよびナチス・ドイツが哲学(者)にどのような影響を与えたかを物語風に編み上げていく。
- 本の未来 (Ascii books)
- 富田 倫生 (著)
- アスキー 1997-02-01
- 単行本
- 4756117074 (ASIN), 9784756117076 (EAN), 4756117074 (ISBN)
- 評価
e-book の未来を予見する試みの書。あるいは本とコンピュータの関係について。青空文庫にも収録されている。
- インターネット図書館 青空文庫
- 野口 英司 (著)
- はる書房 2005-11-01
- 単行本
- 4899840721 (ASIN), 9784899840725 (EAN), 4899840721 (ISBN)
- 評価
青空文庫の活動について紹介。作品を収録した DVD も付いてる! 巻末に載っている富田倫生さんの文章は青空文庫に収録されている。
- シャーロック・ホームズ「赤毛連盟」
- アーサー コナン・ドイル (著), Arthur Conan Doyle (著), 三上 於菟吉 (翻訳), 大久保 ゆう (翻訳)
- でじじ発行/パンローリング発売 2007-05-01
- CD
- 4775929259 (ASIN), 9784775929254 (EAN), 4775929259 (ISBN)
- 評価
青空文庫に収録されているシャーロック・ホームズ・シリーズの翻訳を朗読する。第一弾は「赤毛連盟(Red-Headed League)」で佐々木健さんによる朗読。一人で何役もこなす佐々木健さんがかっこいい!
- ボヘミアの醜聞
- 原題: A Scandal in Bohemia
- ドイル アーサー・コナン, 大久保 ゆう (翻訳)
- 1998-12-28 (Release 2014-09-17)
- 青空文庫
- 226 (図書カードNo.)
- 評価
『シャーロック・ホームズの冒険』に収録された作品のひとつ。「あの女」アイリーン・アドラー登場。
reviewed by Spiegel on 2019-09-21 (powered by aozorahack)
- グリゴリの捕縛
- 白田 秀彰
- 2001-11-26 (Release 2014-09-17)
- 青空文庫
- 4307 (図書カードNo.)
- 評価
白田秀彰さんの「グリゴリの捕縛」が青空文庫に収録されていた。
内容は 怪獣大決戦 おっと憲法(基本法)についてのお話。
古代社会 → 中世社会 → 近代社会 → 現代社会 と順を追って法と慣習そして力(power)との関係について解説し,その中で憲法(基本法)がどのように望まれ実装されていったか指摘してる。
その後,現代社会の次のパラダイムに顕現する「情報力」と社会との関係に言及していくわけだ。
reviewed by Spiegel on 2019-03-30 (powered by aozorahack)
- クリトン
- 原題: CRITO
- プラトン , sogo (翻訳)
- 2000-12-20 (Release 2014-09-17)
- 青空文庫
- 4333 (図書カードNo.)
- 評価
「ソクラテスの弁明」そのものには必ずしも賛同しないが,繰り広げられる対話は「個」と「公」の関係を考える上で面白い作品だと思う。
reviewed by Spiegel on 2020-05-11 (powered by aozorahack)
- 陰翳礼讃
- (初出: 「経済往来」1933(昭和8)年12月号、1934(昭和9)年1月号)
- 谷崎 潤一郎
- 2016-08-23 (Release 2016-06-10)
- 青空文庫 (Public Domain)
- 56642 (図書カードNo.)
実はちゃんと読んでない(笑) 学生時代に読んでおけばよかった。
reviewed by Spiegel on 2019-07-14 (powered by aozorahack)
- ニャルラトホテプ
- 原題: NYARLATHOTEP
- ラヴクラフト ハワード・フィリップス, 大久保 ゆう (翻訳)
- 2014-04-04 (Release 2015-08-19)
- 青空文庫
- 56839 (図書カードNo.)
- 評価
SAN 値が下がる。
reviewed by Spiegel on 2019-03-28 (powered by aozorahack)
- アリスはふしぎの国で
- 原題: ALICE IN WONDERLAND
- キャロル ルイス, 大久保 ゆう (翻訳)
- 2015-07-04 (Release 2015-07-16)
- 青空文庫
- 57320 (図書カードNo.)
- 評価
「不思議の国のアリス」の大久保ゆうさんによるオリジナル翻訳。 「不思議の国のアリス」の草稿版とされる「アリスの地底めぐり(ALICE'S ADVENTURES UNDER GROUND)」も公開されている。 さらにアーサー・ラッカム挿絵版も公開された。
reviewed by Spiegel on 2020-08-10 (powered by aozorahack)
- 戦争と平和
- (初出: 「青年界」1904(明治37)年4月)
- 丘 浅次郎
- 2017-01-09 (Release 2016-12-09)
- 青空文庫 (Public Domain)
- 57423 (図書カードNo.)
トルストイじゃないほう(笑) 日露戦争の頃に出版されたテキストです。著者の丘浅次郎さんは生物学者で,進化論や遺伝学で貢献された方だそうです。
reviewed by Spiegel on 2020-08-05 (powered by aozorahack)
- 「天に積む宝」のふやし方、へらし方 著作権保護期間延長が青空文庫にもたらすもの
- 富田 倫生
- 2019-01-01 (Release 2018-12-24)
- 青空文庫
- 59489 (図書カードNo.)
- 評価
『インターネット図書館 青空文庫』の巻末に寄せられた文章。著作権期限の延長を受けて青空文庫に収録された。
reviewed by Spiegel on 2020-08-09 (powered by aozorahack)