血圧計と体重計の計測値を自動入力したい

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血圧計と体重計の計測値を自動入力したい

きっかけは Amazon の Prime Day で Anker 製のスマート体重(体組成)計が安売りされてるのを見かけたこと。

専用のスマホアプリと連携して体重管理するのだが Google Fit (Android), Apple ヘルスケア (iOS), および Fitbit (Android/iOS) とも連携できるらしい。 いいなぁ。 でも,私は Garmin ユーザなので Garmin Connect と連携して欲しいわけですよ1。 もっと個人的なことを言うと,ダイエットが一段落してリバウンドもないため体重のモニタリングの優先順位はさほど高くなくて,どちらかというとスマホと連携できる血圧計のほうが嬉しいんだけどなぁ。

スマホアプリと連携できる血圧計というとオムロンの血圧計が有名だけど,そこそこいいお値段なのと Google Fit や Fitbit といった他サービスとの連携ができないのがネックで手を出しかねていた。

で,「他にいい製品はないの?」と何となく Amazon サイト内を彷徨ってたらエレコムが,この手の製品を出してるのね。 知らなかったよ。

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エレコム 血圧計 上腕式 コンパクト バックライト付き液晶画面 スマホ連動 (Bluetoothでデータ転送) 専用アプリ対応 HCM-AS01BTWH
エレコム(ELECOM) (Release 2020-02-26)
ヘルスケア&ケア用品
B084ZDCVLJ (ASIN), 4549550157193 (EAN)
評価     

専用のスマホアプリと連携できるスマート血圧計。 Bluetooth 接続。上腕式たすかる。バッテリ駆動。 Google Fit または Apple ヘルスケアとも連携可能。

reviewed by Spiegel on 2024-07-17 (powered by PA-APIv5)

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エレコム 体組成計 体重計 【体重/内臓脂肪レベル/体脂肪率/BMI/骨格筋率/骨量/基礎代謝】 100g単位 バックライト付き (専用アプリ対応 データ転送操作不要 Wi-Fi接続) 5人登録可能 コンパクトサイズ エクリア ホワイト EFSW02WH
エレコム(ELECOM) (Release 2023-08-23)
その他
B0CFTT1L2M (ASIN), 4549550274630 (EAN)
評価     

専用のスマホアプリと連携できるスマート体重体組成計。 Wi-Fi でネットに接続しクラウドに直接アップロードしている模様。単4電池3本で駆動。 Google Fit または Apple ヘルスケアとも連携可能。

reviewed by Spiegel on 2024-07-15 (powered by PA-APIv5)

これらの製品で測定したデータを専用アプリ ECLEAR plus で統合的に管理できるようだ。 測定データは CSV または PDF レポートとして出力可能(クラウド・ストレージに直接保存できる)。 ECLEAR plus 経由で Google Fit または Apple ヘルスケアとも連携可能。 しかも安い!

私は2022年末に心筋梗塞をやらかして以来,毎朝「高血圧管理手帳」に血圧と体重を記録し続けてるんだけど

私も高血圧管理手帳持ちになりました | Flickr

手書きなんだよね,これ。 今年に入って(いつか再利用できるかと思って)スプレッドシート(LibreOffice Calc)でも記録してるんだけど,手作業には変わりない。 いい加減に飽きてきたのよ。 インプットもアウトプットもできるだけ自動化したい!

連携サービスが Google Fit と Apple ヘルスケアだけというのは惜しいが,上述の製品なら ECLEAR plus で入力もレポート化も自動化できるので,アリなのか?

というわけで,うーやーたー! と気合を入れて発注してみた。 今年も Prime Day に踊らされてしまったな(しかも安売り対象製品は買ってない)。

スマート体重計の Wi-Fi 接続で苦労する

先にスマート体重計が来たので,まずは体重計から。

スマート体重計キタ! | Flickr

その前にスマホに ECLEAR plus をインストールしてサインアップする。 セットアップはオンラインマニュアルを見ながら。

何故か Bluetooth じゃなくて Wi-Fi 接続。 挙動を見るにデータを直にクラウドにアップロードしているように見える。 つまり体重計とスマホは直接連携しているわけではなく,あくまでクラウドを介してということのようだ。 データの評価やレポート作成もクラウド側でやっているのだろう。 スマホアプリは結果を表示してるだけって感じ。 体重計から直にアップロードって大丈夫か?

Wi-Fi は5G帯に対応してない。 Wi-Fi 接続設定を ECLEAR plus で行うんだけど,スマホも一時的に2.4G帯に繋ぎ直さないといけない。 更に中継機でメッシュを構成していると上手く設定できないようだ。 つか,できなかった。 設定できない理由が分からなくて(取説 にも書いてなくて)不良品か思うて返品しそうになったわ(笑) 中継機の電源を切ったら接続できた。 接続設定が完了したらネット環境は全部元に戻して構わない。

スマート血圧計のセットアップ

スマート血圧計も到着。

スマート血圧計キタ(充電ケーブルが極悪w) | Flickr

バッテリ駆動なのはいいとして,なんだこの充電ケーブル。 エレコムってこんなことする会社だっけ?

スマホとの連携は取説 を見ながら問題なく出来た。

ECLEAR plus

こちらは Bluetooth 接続なので,データ転送時にスマホ側を待ち受け状態にしないといけない。 まぁ,大した手間ではないか。

上腕式なのはありがたいが2 カフが巻きにくい。 買ったばっかりで馴染まないのかな。 でも,実際に計測してみたらそれっぽい値が出たので問題はなかろう。

これで体重と血圧のデータをスマホアプリで管理できるようになった。 体重と血圧の測定は継続的に行うことで身体異常を早期発見できるようになる。 というわけで,これからもデータの蓄積を行っていこう。

血圧測定のタイミング

マニュアル に血圧測定のタイミングについて書いてあった。 概ね病院で指導された内容と同じだが,覚え書きのため書いておこう。

  • 起床後
    • 起床後1時間以内
    • 排尿後
    • 朝食前
    • 服薬前(降圧剤を飲んでいる場合)
    • 約5分間安静にしてから
  • 就寝前
    • 約5分間安静にしてから

今まで(面倒だったので)就寝前の血圧は測ってなかったのだが(朝だけでもいいと言われてたので),簡単に記録できるようになったし,これからは就寝前にも測定するかな。

Google Fit との連携に注意

Android 版 ECLEAR plus の場合,上のスナップショットのように「Google Fit と連携」を有効にすれば Google Fit に体重・血圧データが転送される。 また Google Fit にある歩数データが ECLEAR plus に転送される。 「Google Fit と連携」を有効にする際は全ての項目へのアクセスを許可すること。

ECLEAR plus では一度連携を行うと取り消しできない。 連携を許可した状態で「Google Fit と連携」を無効にしてもデータ転送が行われないだけで連携状態は維持しているようだ。

また Google Fit 側で ECLEAR plus との連携を解除しても ECLEAR plus 側はそれを認識しないみたいで,連携のやり直しが出来ない。 私はアプリを弄ってるうちにこの状態になってしまい,結局 ECLEAR plus をいったんアンインストールした後にインストールし直して,全ての設定をやり直す羽目になった。 この辺の作りがなんとも微妙なんだよな。

Garmin Connect にデータが送れない

最初の方で「Garmin Connect と連携して欲しい」と書いたが,本来であれば Garmin ユーザの私はウォーキングなどのアクティビティの管理を Garmin Connect で行ってるので,体重や血圧といった情報は Garmin Connect に集約したかったのだ。

色々とググって3 みると,直接の連携は出来ないが,サービス間でデータの受け渡しするためのハブ的なサービスもあるらしい。 以下に2つほど挙げてみる。

MyFitnessPal

食事管理用のサービスおよびアプリらしい。 他サービスからアクティビティ情報や体重などの身体データを集約または転送できるみたい。

この記事を見て試してみた。 Google Fit と連携できるものの,体重等のデータが MyFitnessPal へ転送されなかった。 逆向きで Google Fit へカロリーデータ等は送れるみたい。

MyFitnessPal では今回の要件に合わないため諦めた。 残念。

Health Sync

アクティビティや体重などの身体データをサービス間でやりとりできるアプリ。 Health Sync 自身はクラウドを経由せず,アプリ単体でデータ転送してくれる。 継続的に利用するためにはお金を払う必要があるが,480円一括払いでOKだった。

こちらも残念なことに Garmin Connect へ身体データを転送することが出来なかった。 ただし Garmin Connect から Google Fit (または Health Connect) に転送することは可能。

というわけで,泣く泣く以下の設定にした。

Health Sync

これで全てのデータは(Garmin Connect ではなく) Google Fit に集約されることになった orz

どなたか体重と血圧データを Google Fit から Garmin Connect へ転送する方法をご存じないですかねぇ…

ECLEAR plus へ歩数データが上手く入らない

さて Health Sync を採用したことで歩数データの流れは以下のようになった。

graph TB garmin["Garmin vívosmart 5"] gconnect["Garmin connect"] healthsync["Health Sync"] fit["Google Fit"] eclear["ECLEAR plus"] garmin -- write --> gconnect gconnect -- write --> healthsync healthsync -- write (Health Connect) --> fit fit -- write --> eclear

これで Google Fit までは問題なく歩数データが転送されるんだけど,何故か ECLEAR plus に上手くデータが渡らない。 具体的には歩数がかなり少なめに記録されてしまうのだ。

どうもウォーキングなどのアクティビティで発生する歩数を ECLEAR plus では除外しているっぽい。 というか,アクティビティデータは Google Fit から ECLEAR plus へ転送されないため,必然的にそうなってしまうのだろう?

なんだかなぁ。 ままならないものである。

アクティビティや身体データをクラウドに預けるリスク

サイコンを買い換えたときにも書いたが,アクティビティや身体データをクラウドに預けるというのはそれなりにリスクがある。 最近見かけた記事だと

みたいな話もある。 サービスのメタクソ化(enshittification)に余念のない Google が Fit に蓄積している個人のアクティビティを生命保険会社に売り飛ばすなんてことも当然あり得る話なわけだ。 もちろん Google だけじゃなくて Garmin や エレコムみたいな企業だってメタクソ化に舵を切る可能性はある。 だって自動車メーカーがこれなんだよ。

まぁ,そんなことを言い出したら今どきの(クラウドに依存する)ほとんどのサービスは怖くて使えないって話になってしまうけどね。 ユーザに出来ることは,いざとなったら預けてるデータを消して逃げるくらいだろうか。 サービスを利用する際は常に「非常口」を確認していつでも逃げれるようにしたいものである(逃げれないサービスは利用しない)。

ブックマーク

参考

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健康寿命を延ばす心臓リハビリテーション入門
飯田 圭 (著)
幻冬舎 2023-12-18 (Release 2023-12-18)
単行本(ソフトカバー)
4344947509 (ASIN), 9784344947504 (EAN), 4344947509 (ISBN)
評価     

Java や Go 本の翻訳でおなじみ柴田芳樹さんのブログで紹介されていたのでポチってみた。心臓リハビリの三本柱「運動」「食事」「ストレスマネージメント」について解説されている。

reviewed by Spiegel on 2024-01-08 (powered by PA-APIv5)

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GARMIN ガーミン エッジ(Edge) 130plus 日本版 本体のみ GPS ブルートゥース Android/iOS対応 (010-02385-05)【日本正規品】
ガーミン(GARMIN)
スポーツ用品
B08BZ5T9NZ (ASIN), 0753759265137 (EAN), 753759265137 (UPC)
評価     

Garmin 製のいっちゃん安いサイクルコンピュータ。白黒液晶で筐体も小さいけど視認性は問題ない。ボタンが硬くてちょっと操作し辛い。ルートナビゲーションはホントに簡易表示のみなのでナビ機能が欲しい人は上位機種を検討したほうがいい。ほかは申し分なし。

reviewed by Spiegel on 2024-06-30 (powered by PA-APIv5)

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GARMIN(ガーミン) vívosmart 5 Black S/M バンド型スマートウォッチ 心拍計【日本正規品】
ガーミン(GARMIN) (Release 2022-04-21)
エレクトロニクス
B09XGYX7JF (ASIN), 0753759301590 (EAN), 753759301590 (UPC)
評価     

サイクルコンピュータと Bluetooth または ANT+ で連携可能なスマートバンド(活動量計)として購入。 Garmin 製なのに自前では GPS 機能がない(スマホの GPS 機能と組み合わせて使う)。活動量計としての機能は十分というかありすぎる(笑)

reviewed by Spiegel on 2023-08-01 (powered by PA-APIv5)

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STEADY フィットネスバイク 【 Designed in Japan 独自開発の非接触式airホイール®︎ / 静音 / 専用モニター ( 心拍数 / 距離 / カロリー / スピード ) 折りたたみ 】ST102 負荷8段階 タブレットホルダー (2.ブラック(背もたれなし))
B08FZTLQG3 (ASIN), 4580559833602 (EAN)
評価     

決め手は省スペース。ただし,サドルが幅広で乗りにくいのとペダルがサドルよりかなり前方にあるせいで自転車のようには漕げない。ガチでペダリングの訓練がしたいならおすすめできない,けどまぁ心臓リハビリ用だし,と割り切れば悪くないと思う。

reviewed by Spiegel on 2023-01-06 (powered by PA-APIv5)

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【Amazon.co.jp限定】バッファロー 無線LAN 中継機 Wi-Fi6 11ax / 11ac 1201+573Mbps Easy Mesh 対応 コンセント直挿し/据え置き可能 日本メーカー【 ドコモ5Gホームルーター/ iPhone14 / 13 / SE(第二世代) / Nintendo Switch メーカー動作確認済み 】 エコパッケージ WEX-1800AX4EA/N
バッファロー (Release 2021-04-15)
エレクトロニクス
B08VRTDBW9 (ASIN), 4981254057988 (EAN)
評価     

有線接続しかできない PC と NAS を無線 LAN に参加させるために導入した。壁面の電源コンセントに直挿しもできるし,付属の電源ケーブルを繋いで据え置き型としても使える。設定簡単。すぐ使える。

reviewed by Spiegel on 2024-04-07 (powered by PA-APIv5)


  1. 一応 Garmin 純正のスマート体重計というのはあるのだが,値段がねー。いくら機能があっても体重計に2万円近くも払う気はない。 ↩︎

  2. 病院では自宅で血圧を測るなら上腕式の血圧計を使うようにと指導を受けている。 ↩︎

  3. 実際に検索に使うのは Kagi Search だが(笑) ↩︎