日本には「創造的なコモンズ」など成立し得ないことがよっく分かったよ
なんだ。 やっぱり権利まわりで揉めたのか。 もはや陳腐すぎて「呆れ」すら沸かない。
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まっ,内輪揉めにすぎないし,私はどちら側にも肩入れしないことにした。
一応,私も署名したけどね。 アニメ「けものフレンズ」で醸成された世界は今回の件により(醗酵することなく)完全に消失したと言える。 第2期があるにしても同名の全く別の作品と思ったほうがよさそうだ。 どんな作品になろうともクソヲタどもに叩かれる未来しかない。 SAYONARA けもフレ。
それにしても「コンテンツは誰のもの」という問いは馬鹿げている。 そんなの「権利者のもの」に決まってるじゃないか。 それ以上でもそれ以下でもないし議論にすらならない。 問題はそこではないのだ。
以前私は「けものフレンズ」の展望について「クトゥルー神話」になぞらえたが,全くの誤解だったようだ。 綺麗ごとをいくら並べようとも結局は「消費されるアニメ」に過ぎなかったらしい。
Fair use も parody も(法律上は)存在しない日本では「引用か翻案か」で線引するしかない。 で,実質は(「共有」などではなく)「お目こぼし」というかたちで権利者の胸三寸で全てが決まってしまう。 つまり権利者が「気に入らない」と言えば,そこで試合終了なのだ。
今回の件を見ても,日本には「創造的なコモンズ」など成立し得ないことがよっく分かったよ。
世界よ。これが COOL JAPAN である!
ブックマーク
参考図書
- 〈海賊版〉の思想‐18世紀英国の永久コピーライト闘争
- 山田 奨治 (著)
- みすず書房 2007-12-20
- 単行本
- 4622073455 (ASIN), 9784622073451 (EAN), 4622073455 (ISBN)
- 評価
「コピーライト永久独占を目論む大書店主に挑む〈海賊出版者〉ドナルドソンの肖像。法廷闘争を軸に著作権を史的に考察する。」(帯文より)
- フリーカルチャーをつくるためのガイドブック クリエイティブ・コモンズによる創造の循環
- ドミニク・チェン (著)
- フィルムアート社 2012-05-25
- 単行本
- 4845911744 (ASIN), 9784845911745 (EAN), 4845911744 (ISBN)
- 評価
国内における Free Culture の事例が豊富。取っ掛かりとしてはちょうどよい本。