人を憎んで罪を憎まず
次回イベントのスライドを練っている途中だが,愚痴としてちょろんと書いておく。
この判決について思うところはあるが,基本的に「政治的無関心」を貫くつもりなので,私は判決の是非についてはどちらも支持しない。
日本は,法運用に関しては,法治国家ではない。 日本の警察は基本的に「見せしめ」主義で「罪人」を決めている。
それって要するに「人を憎んで罪を憎まず」ってことだ。 このメンタリティは日本中に蔓延していると言っていいだろう。 今回も件の被告人が本当に(警察が主張する)罪を犯しているかどうかは(多分)どうでもよくて「罪を付ける」ことに全力を挙げている様子が滑稽で恐ろしい。 とんだB級ホラーだ。
たとえば,今回の判決の反応として「マイニング・コードが有罪ならアクセス解析コードも有罪だろう(だからマイニング・コードの埋め込みは罪とは言えない)」とかいうのを見かけたが,日本の警察はそれが必要だと考えるなら法解釈を捻じ曲げてでも有罪にするよ,多分。 つか,監視資本主義の被搾取者である私は Web ページのアクセス解析コードは滅びて欲しいと思ってるよ?
「正しい問いを立てる」ことは「正しい答えを解く」ことより何倍も難しい。 私は今回の件に関して知らんぷりするが(もう職業エンジニアじゃないし),もし真面目に議論する気があるというのなら,まずは「正しい問いを立てる」ところから始めるべきだろう。
もちろんこれは今回の件に限らない。 またもや日本は下らないことで足踏みして周回遅れを重ねるわけだ。
以上,愚痴終わり。 作業に戻るか。
ブックマーク
参考図書
- いかにして問題をとくか
- G. ポリア (著), Polya,G. (原著), 賢信, 柿内 (翻訳)
- 丸善 1975-04-01
- 単行本
- 4621045938 (ASIN), 9784621045930 (EAN), 4621045938 (ISBN)
- 評価
数学書。というか問いの立てかたやものの考え方についての指南書。のようなものかな。