米国 FBI は広告ブロッカーを推奨している?
個人的には Web ページ上の広告はあまり気にしないのだが(コンテンツをぶった切るような TL 広告や YouTube 広告はムカつくけど),どうやら最近は検索サービスに於いて有名ブランドの広告になりすます詐欺広告が横行しているらしい。
これによると
てぇことらしい。
というわけで,久しぶりに Google 検索を試してみる。 たとえば Google 検索で「暗号通貨」を検索すると,まずはこんな感じに広告がずらっと並ぶ。
そこからスクロールダウンするとニュースが表示され
そこからさらにスクロールダウンでようやく本来の検索結果が表示される。
えっ,待って。 皆こんなク◯みたいな UX でいいの? つまり Google 検索を利用してる人って広告を検索してるってこと? これって詐欺広告以前の問題じゃないの?
最初に挙げた FBI の記事では一応,個人向けの対策も挙げている。曰く
とのこと。
最初の2つは Phishing 回避策としては定番だね。 でも今時の Phishing は巧妙でドメイン名をパッと見しただけでは判別しづらいものも多い。 あと,検索サービスで探してるのに “type the business’s URL into an internet browser’s address bar to access the official website directly” っていうアドバイスはないと思う。 その URL が分からなくて検索してるのに。
で,最後のが広告ブロッカーを使えというアドバイスなんだけど,検索サービスに限るなら,こんなク◯みたいな UX を強制するサービスは使わないのが吉なんじゃないのかなぁ。
個人的には DuckDuckGo を推させてもらう。 たとえば先程の「暗号通貨」を DuckDuckGo で検索すれば
という感じに多少はまともな表示になる。 少なくとも広告がページトップにドカンと表示されることはない。
昔の DuckDuckGo は特に日本語サイトの検索がイマイチだったが,今は全く遜色なく使えている。 個人的には情報を探す際に90%以上は DuckDuckGo で事足りる。 よほどのことがないと Google は使わない感じ。
とにかく Web 広告はイヤって方については GIZMODE が uBlock Origin を推しているようなの試してみてもいいだろう。
まとめとしては
- 検索サービスは DuckDuckGo など,広告のないサービスを利用する
- Web ページ上の広告には(真贋に関わらず)近づかない
- どうしても見えてる広告を触っちゃう,あるいは広告が表示されること自体がウザいと思う方は uBlock Origin 等の広告ブロッカーを検討する
といったところだろうか。 あっ,もちろんクロスサイト cookie やトラッキング・コード,マイニング・コードはしっかりブロックした上でね。
EFF も2019年に
みたいな記事を出してたりするし,既に Web 広告は曲がり角に入ってるんだろう。
ブックマーク
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Until further notice, think twice before using Google to download software | Ars Technica
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「Google広告からの誘導が6割」との分析結果。より巧妙化し、高齢者を狙う「サポート詐欺」に注意!【被害事例に学ぶ、高齢者のためのデジタルリテラシー】 - INTERNET Watch
参考図書
- スパム[spam]:インターネットのダークサイド
- フィン・ブラントン (著), 生貝直人 (監修), 成原慧 (監修), 松浦俊輔 (翻訳)
- 河出書房新社 2015-12-25
- 単行本
- 430924744X (ASIN), 9784309247441 (EAN), 430924744X (ISBN)
- 評価
とりあえず読みづらい。修飾語が多すぎるよ。ギリシア神話かっての。