Chromebook を導入する 3 — GnuPG & OpenSSH
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前回に続いて Linux サブシステムのセットアップを行う。 なお,ターミナルはランチャーから起動できる。
ターミナルを起動すると以下の表示になってるので “penguin” を押下する。
GnuPG で鍵ペアを生成してみる
ターミナルが起動したところで Linux サブシステムに入ってる(であろう) GnuPG を確認する。
2.2 系かよ! Ubuntu の GnuPG のバージョンが上がらないと思ったら Debian が元凶なのか orz
ま,まぁ,入ってはいるようなのでよしとしよう。
gpg-agent
のサービスはどうなってるかな。
うんうん。 サービスもちゃんと上がってるね。 では,さっそく鍵ペアを生成してみよう。
とりあえず署名専用の鍵ペアを作っている。 このあと必要な項目を入力してパスフレーズを設定するのだが
おぅふ。
これは pinentry-curses
かな? OpenPGP 鍵の生成や操作については以下の拙文を参考にどうぞ。
なんでも文章で残しておくものである。
GnuPG で OpenSSH 認証鍵を作成し ssh で GitHub に繋いでみる
GnuPG で OpenSSH 認証鍵を作成する手順については以下の拙文を参照のこと。
上記記事にない情報としては,環境変数 SSH_AUTH_SOCK
および GPG_TTY
の扱いがある。
まず,以下のように環境設定を設定する(~/.bashrc
等に書いておくとよい)。
export SSH_AUTH_SOCK="$(gpgconf --list-dirs agent-ssh-socket)"
export GPG_TTY=$(tty)
さらに ssh
で pinentry-curses
を呼び出せるように ~/.ssh/config
ファイルに以下の記述を追加する。
Match host * exec "gpg-connect-agent UPDATESTARTUPTTY /bye"
~/.ssh/config
ファイルのこの記述と GPG_TTY
環境変数はセットで設定しないと上手く動かないらしい。
動作確認をしてみよう。
gpg --export-ssh-key <keyID>
または ssh-add -L
コマンドで出力した公開鍵を GitHub の settings → SSH and GPG keys で辿れる設定画面に登録する。
これで
$ ssh -T git@github.com
などと入力し接続テストができる。
ログイン処理の途中でパスフレーズの入力がある。
うんうん。 問題なく動作しているな。 今回はここまで。 次回は git かな。
【2024-05-06 追記】 pinentry-gnome3 を導入する
さすがに pinentry-curses
のままではアレなので pinentry-gnome3
に換装することを考える。
その前に update-alternatives
コマンドで現在の pinentry の設定を見てみる。
$ sudo update-alternatives --config pinentry
と唱えればよい。
ふむむ。
pinentry-curses
だけが入ってる状態やね。
ほんじゃあ APT で pinentry-gnome3
を入れてみるか。
うん。
大丈夫そうだな。
このまま y
キー押下で続行する。
へー。
ssh-agent
でもこいつを使うのか? まぁ,今回は関係ないけど(多分)
もう一度 update-alternatives
で状態を確認してみよう。
よしよし。
pinentry-gnome3
が自動・優先で設定されてるな。
これで前節のように
$ ssh -T git@github.com
などと接続テストを行うと,めでたく以下のプロンプトが表示された。
おー。 ちゃんと日本語で表示されてる1。 偉い偉い。
ここまでできれば前節で説明した環境変数の
export GPG_TTY=$(tty)
や ~/.ssh/config
ファイルの
Match host * exec "gpg-connect-agent UPDATESTARTUPTTY /bye"
の記述は不要になる(環境変数 SSH_AUTH_SOCK
の指定は必要)。
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参考
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