「けもフレ」ロス対策に「まおゆう」「少年メイド」を観てる
「けもフレ」ロス対策に古いアニメを眺める日々。 「少年メイド」とか「ふらいんぐうぃっち」とか「まおゆう」とか。
実は「まおゆう」はリアルで読んでない。 アニメも。 最近 Hulu で見れるようになったので何となく見てみたら今更ながらに面白かった。
魔王だの勇者だの
まぁ有名だが昔の作品だし,もうネタバレもないだろう。 「まおゆう」に関しては多くの感想や分析があるのは知っているが,敢えて知らないふりをして偏見満載で話をすすめる。
「まおゆう」を一言で言うなら「ラブコメを混ぜ込んだストラテジーゲーム」って感じ。 魔王と勇者は「光の精霊」が作ったシステムにおける特異点となっていて,この特異点が接続することによって,世界はまるで輪廻のように破壊と再生を繰り返す。 物語はその魔王と勇者がシステムのルールを逸脱しはじめるところから始まる。 そしてそこに別の要因が加わる。 メイド姉によるあの演説だ。 あの演説によって「世界」が「システム」から逸脱しはじめる。 魔王と勇者がシステムの特異点ならメイド姉は世界のインフレーション起点である。
アニメはそのインフレーションが起きはじめるところで終わったが,原作(書籍版で全5巻)のほうは当然続きがある。 ただ,正直に言って3巻目あたりでストーリーが「システム」側に寄りすぎて陳腐なファンタジーになりかけてた(実際読むのを止めようかと思ったほど)。 しかし4巻目からそれも修正され「システム」と「世界」の各物語が並行処理で進行するようになり,最終巻では「システム」は「世界」から明確にパージされる「ハッピーエンド」で終わる。
システムのルールを逸脱または破壊する「ルールブレイカー」はファンタジーとしては王道の “sense of wonder" であり私も大好物なのだが,1980年代が終わるまでには出尽くし,20世紀が終わるまでにはネタ化され,もはや wonder でもなんでもなくなっているのが難点である。 そこで「まおゆう」ではルールを逸脱するだけではなくルールの基盤である「システム」そのものを切り離すという荒業(褒め言葉)に出たようだ。 まぁこれも “sense of wonder" とまではいかないが,「世界」をストラテジーゲーム風味に仕立て「ファンタジーとは違うのだよ」と仄めかすのはかなり面白いと思った。
たたかえ!「少年メイド」
「少年メイド」の最終巻が出ちゃったですよ。 もったいない。 いくらでも続けられる話なのに。 やっぱあれか。 中学生じゃ半ズボンやハイソックスは似合わないとか,そっち系のアレなのか。 小学生の男の子があと4人いれば「はいそっくす・おくてっと1」が結成できてたかもしれないのに。
最後の最後に出てきた鷹取真角さんは顔に似合わずかなりお茶目なおじいちゃんと推測するがどうだろう。 一砂さんと猫も気になる。
アニメの2期とかないのかなぁ。
参考図書
- 【本編全巻セット】まおゆう魔王勇者 (ホビー書籍部)
- 橙乃 ままれ (著), toi8 (著), 水玉 螢之丞 (著), 山北 篤 (著), 桝田 省治 (監修)
- KADOKAWA 2016-03-25 (Release 2016-03-25)
- Kindle版
- B01D2E6FYK (ASIN)
- 評価
いまさら「まおゆう」を読んだがなかなか面白かった。
- 少年メイド10 (B's-LOG COMICS)
- 乙 橘 (著)
- KADOKAWA 2017-04-01 (Release 2017-04-01)
- Kindle版
- B06XS18QJF (ASIN)
- 評価
最終巻。もったいない。いくらでも続けられるのに。やっぱ中学生では半ズボンとハイソックスは似合わないってことなのか? そうなのか?
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大野安之さんの作品にそういうのがある。とうぜん可愛い。 ↩︎