中古 PC に Ubuntu 環境を導入する
ついカッとなってやった。 反省はしない。
久しぶりの衝動買いですよ。
一応,理由はあって
- システムが壊れても日常生活でダメージにならない余剰パソコンが欲しかった
- 技術系のイベントに参加するのにそろそろ Andorid タブレットではキツくなってきた
といったところ。
最初の理由に関しては,最初は来年あたりにラズパイのキットでも買って遊ぼうかとも思っていたのだが,一通り揃ってるキットを買うと数千円はするみたいだし,それなら1万円前後の中古 PC でもいいんじゃないかって感じ。
今回はドスパラで中古の DELL Lititude E5540 を購入した。 送料やら消費税やら全部込み込みで13K円ほど。 OS は入っていない。 もっと安いものもあったが,動作保証しないとか怖いことが書いてあったので止めた。 あーゆーのって部品取りするためのものなのかねぇ。
今回は Ubuntu を導入して ATOM エディタ上で Go 言語コードをコンパイル&テストできるところまでが目標。 メインの PC に Ubuntu 環境が既にあって,そこから設定をコピーする。
Ubuntu のインストール
いざというときのために USB メモリでブータブル・メディアを作成済みなので,これを使って Ubuntu をインストールする。
DELL パソコンの BIOS 画面がなかなか出なくて往生したが,電源投入直後に表示される「DELL」ロゴ画面で F2 キーを連打すればいいらしい。 なんじゃそら(笑)
BIOS 画面で USB からのブートを最優先にし,改めてブータブル・メディアを指してインストールを開始する1。 日本語 Remix 版を使えばインストーラも日本語だし悩むところはないのだが,ノート PC なので(紛失・盗難のリスクを考慮して)ストレージの暗号化を忘れないこと。
私の場合はセットアップに必要なファイルを NAS に置いているので,インストールが完了したら NAS への接続設定をしておく。 前のときは「CIFS 経由で NAS に接続」していたが,今回は(外に持ち出すことも考慮して)ファイルマネージャ Nautilus 上で動的に接続できるよう構成してみた。
KeePassXC のインストール
パスワード・マネージャ KeePassXC のインストールについては以下を参照のこと。
これでようやく無線 LAN に繋げられる。 有線からの解放。
GnuPG 環境の移行
GnuPG 環境の移行および OpenSSH との連携については以下を参照のこと。
つっても,今回は ~/.gnupg
ディレクトリの中身をまるっとコピればいいだけなんだけど。
OpenSSH と連携するなら以下を参照のこと。
基本ツールのインストール
APT で基本ツールをインストールしておく。
$ sudo apt install net-tools curl kdiff3 graphviz vim xsel
ATOM エディタで使いたいので Inconsolata フォントも入れておく。
Inconsolata.otf
ファイルを取ってきて /usr/local/share/fonts
ディレクトリに入れてキャッシュを更新する。
$ fc-cache -fv
更新されたかどうかは以下で確認できる。
$ fc-list | grep Inconsolata
/usr/local/share/fonts/Inconsolata.otf: Inconsolata:style=Medium
Git のインストール
Git をインストールする前に ~/.config/git/config
ファイルをコピっておく。
既に ~/.gitconfig
ファイルがあるなら ~/.config/git/config
へ mv
する。
インストールは以下を参照のこと。
Go コンパイラのインストール
APT で管理される Go コンパイラはバージョンが古すぎるので公式サイトのダウンロードページから直接バイナリを取ってきて展開する。
たとえば Go 1.13.4 をインストールしたいなら
$ cd /usr/local/src
$ sudo curl "https://dl.google.com/go/go1.13.4.linux-amd64.tar.gz" -O
$ cd ..
$ sudo unlink go # 以前の Go が入っている場合
$ sudo tar xvf src/go1.13.4.linux-amd64.tar.gz
$ sudo mv go go1.13.4
$ sudo ln -s go1.13.4 go
$ go version # /usr/local/go/bin にパスが通っている場合
go version go1.13.4 linux/amd64
などとする。
これでようやく GnuPG, OpenSSH, Git, Go コンパイラと必要なツールのセットアップが完了した。
ATOM エディタのインストール
ATOM エディタは公式の APT リポジトリが用意されているので,そちらを利用する。
まずはリポジトリの登録。
$ wget -qO - https://packagecloud.io/AtomEditor/atom/gpgkey | sudo apt-key add -
$ sudo sh -c 'echo "deb [arch=amd64] https://packagecloud.io/AtomEditor/atom/any/ any main" > /etc/apt/sources.list.d/atom.list'
$ sudo apt update
これであとは
$ sudo apt install atom
とすれば,インストール完了。
パッケージをまとめてインストールする
ATOM エディタのサード・パーティ・パッケージにあらかじめ star (☆) を付けておくことでまとめてインストールすることができる。
まずはログインから
$ apm login
Welcome to Atom!
Before you can publish packages, you'll need an API token.
Visit your account page on Atom.io https://atom.io/account,
copy the token and paste it below when prompted.
Press [Enter] to open your account page on Atom.io.
ここで [Enter]
キーを押すと Web ブラウザでアカウントページが開く。
開かない場合は Web ブラウザで直接 https://atom.io/account を開く。
アカウントページに表示されたアクセス・トークンを入力すればログイン完了。
Token> ****************
Saving token to Keychain done
Star を付けたパッケージは以下のコマンドで見れる。
$ apm stars
Star を付けたパッケージをまとめてインストールするなら
$ apm stars --install
でOK。
設定ファイルの移行
~/.atom
ディレクトリ直下にある以下のファイルをコピれば簡単に設定を移行できる。
config.cson
init.coffee
keymap.cson
styles.less
snipets.cson
これで完了!
その他お好みで
- Ubuntu に Mono を導入する
- TeX Live を Ubuntu に(APT を使わずに)導入する
- BOINC による学術分散コンピューティング・プロジェクトでの活動を再開した
- Ununtu に ClamAV を導入する
- Ubuntu に LibreOffice をインストールする3つの方法
- Ubuntu でも Kindle 本が読みたい
- メール・サービスを立てずにコマンドラインでメールを送信する
- そろそろ Vuls を唱えるか
- Ubuntu で音楽 CD のリッピング
- 音楽プレイヤー Lollypop を試す
- 結局 OpenJDK をインストールし直すことにした
- 結局 Thunderbird もインストールし直すことにした
ブックマーク
- GnuPG for Windows : gpg-agent について
- GnuPG チートシート(鍵作成から失効まで)
- Advanced Package Tool に関する覚え書き
- Ubuntu アプリケーションにおけるセキュリティ・アップデート一覧
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- 評価
OS 移行用に購入。ひたすらデザインで決めた(笑) よく考えたら32GBも要らなかった。まぁ,何か使い道があるだろう。
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- 評価
まぁ,マウスは消耗品だから(笑)